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REVIEW – MAST☆R’Z vol.1

 

東海地区で活動する15歳以下のダンサーを対称にした年間ポイントランキング「MAST☆R’Z」の記念すべき初回が、2016年3月29日(火) 名古屋市中区の pineapple studio 千早にて開催された。


 

 

小学3年生以下を対象にした『UNDER CLASS』小学4年生〜6年生を対象にした『OVER CLASS』そして、中学生を対象にした『TOP CLASS』 の3部門で開催され上位進出者にポイントが贈呈され、各クラスの年間上位16名にファイナル出場シード権が与えられる当大会。

シーズン初戦では、東海エリアが全国に誇るティーンズ・ダンサー4名が審査員として登場。厳正な審査により各クラスの上位が選出される予選ラウンドでは、全出場ダンサーが素晴らしいダンスを披露。未来ある若きダンサー達の躍動に、会場は大いな盛り上がりを見せた。

 

 

まず最初に行われた小学3年生以下が参加可能な『UNDER CLASS』では、若さ溢れる元気一杯なダンサーが多数出場。豊かな感性と、その小さな身体で表現する “光り輝くダンス” で、審査員を魅了した。

全出場ダンサーが自身のスタイルを余す所なく表現し高い評価を得たが、その中でも 『NATSUKI』『RIKU』『杏樹』『ミオ』の4名は審査員に強く印象を残すダンスを披露し、トーナメントへ進出した。

 

 

予選通過者によるトーナメント・バトルでは、予選ラウンド同様に4名それぞれが “気持ちの籠ったダンス” を披露し、見応えあるバトルを展開。いずれも僅差の戦いとなったが、音楽とリンクしたパッション溢れるダンスを見せた『杏樹』が他を退け、見事 UNDER CLASS の優勝に輝いた。

 

 

続いて行われた小学4年生〜6年生の『OVER CLASS』では、3部門で最多の49名が参加。HIPHOPというスタイルをレペゼンするダンサーが多数出場し、そのスタイルの盛り上がりと勢いを感じさせる形となったが、オールドスクール勢も負けじとパッション溢れるファンキーな踊りや、ハイレベルなムーブで応戦。更には、HOUSEのスタイルをレペゼンするダンサー達も、グルーヴィー且つハイスキルなステップを披露し、予選通過者が全く予想出来ないほどの混戦模様となった。

 

 

OVER CLASS では、以下の上位8名がベスト4決定戦に進出。様々なジャンル, スタイルの実力派8名が、準決勝進出をかけグループで激突した。

・YUMIKA
・青空
・GENTO
・シド
・ANNA
・2co
・KOHANA
・Ami

 

 

OVER CLASS ベスト4決定戦では、審査員4名がそれぞれ1名ずつを選出。予選ラウンドを通過した上位8名の戦いとあって、八者八様に自身のストロングポイントを存分に発揮。ハイスキルなパフォーマンスの応酬に会場は大いに沸いた。

 

 

審査員も頭を抱えるほどの接戦となったが、『GENTO』『KOHANA』『YUMIKA』『青空』の4名が、ベスト4決定戦を勝利しトーナメントに進出。準決勝以降は、延長戦も発生するほどの熾烈な戦いとなったが、ドープ&グルーヴィーなダンスで審査員を魅了し続けた『青空』が立て続けに勝利を重ね、チャンピオンの栄冠を手繰り寄せた。

 

 

そして、最後に開催された中学生が参加可能な『TOP CLASS』では、対象学年の最上部門に相応しく予選ラウンドから成熟度の高いダンスが連続。ハイスキルに攻めるダンサーや、グルーヴを重視するダンサー、そして自身のキャラクターを前面に勝負するダンサー等も多く見られ、最も多様性に富んだ部門となった。

 

 

予選ラウンドからレベルが拮抗した TOP CLASS では以下の上位8名が選出され、ベスト4決定戦に進出。全国的に活躍するダンサーを始め、東海地区のバトル上位常連組などが一同に顔を並べた。

・HINA
・KOUSEI
・MAYU
・MITSUKI
・NISEI
・RIKUTO
・TAIYO
・たいき

 

実力者が激突した TOP CLASS ベスト4決定戦では、出場者全員がギアを加速。8名それぞれにハイレベルなスキルとテクニックを駆使し、自身のレペゼンするスタイルを高次元で表現したが、その中でも特筆すべきダンスを見せた『HINA』『MAYU』『MITSUKI』『RIKUTO』の4名が、ベスト4決定戦を勝利し準決勝に進出。

 

 

準決勝以降は、OVER CLASS 同様に延長戦に縺れ込むバトルが続出し、全国レベルの一進一退の攻防を展開。バトル終了の瞬間まで気の抜けない僅差なバトルが連続する中で、最後まで集中力を切らさず持てる力を発揮し続けた『MITSUKI』が、並みいる強豪を次々と撃破し、TOP CLASS のチャンピオンに輝いた。

 

 

また本編のバトルとは別で開催された、全出場者が参加可能なセッションタイムでは、多くのダンサーが踊る事を楽しみ、ダンスを通じて仲間達と楽しい時間を共有していたことも最後に追記しておきたい。

「競い合う事は勿論、競争の中で切磋琢磨していく事も大切ですが、一番大切なのは “楽しいと思える事”と、それを “共有する仲間がいる事”」と語った主催者の人柄が出た当イベント『MAST☆R’Z』の動向に今後も注目をしていきたい。

 

PHOTO : TANA
TEXT : SOUL CITY NAGOYA