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COLUMN – BREAK 日記 3 – 脱力

 

岐阜県を拠点に国内外の様々なバトルで活躍する、東海地区を代表する BBOY『KENT (TURKS, HEROES)』による SOUL CITY COLUMN 第三弾!

 


 

今回は「脱力」をテーマに話してみます。

 

最初に。まず僕が音楽いいなぁ。。って感じてる時の共通点があります。

それが「脱力」してる時。

 

皆さんCD買って「あー、すごい良い歌…」って思ってる時に力って入ってます?いや、多分普通の人ならリラックスした状態で音楽を感じてると思う。それが普通だし、一番自然と体が音楽を受け入れてる状態が「脱力」だと思う。

 

音楽を一番素直に聞けてる時は「脱力」してる。

逆に…「脱力」してる時が音楽を一番素直に聞ける。って事じゃないかなと思います。

 

 

じゃあ次です。僕達bboyが多く要素にあるアクロバティックな技。

例えば…逆さになってエアートラックス。
トーマスからフリーズしてフットワーク。
スキルフルなトリック。

 

これって脱力?…いや、僕が思うにこれは脱力とは全くの逆で筋肉、力が必要なものになってきます。

 

…あれ?僕はここで引っ掛かりました。

音楽を一番素直に聞ける時は脱力状態。技をする時は筋肉や力が必要。って事は踊りながら技をしてる時は音楽素直に聞けてないのかな?

 

まさに僕はそうでした。力を使う技であればあるほど意識が一瞬技に向く時があるし、力を使ってない動きの時ほど音楽と体がリンクしてる事が多いと分かったんです。でもbboyだから技もある。力も使う。ネタもある。音楽よりも動きに意識がいく事もあるよね。なら何が大事、必要と思ったか。それは

 

「力を抜く時と、力を入れる時のコントロールの上手さ」です。

 

脱力→力→脱力
この矢印の部分。

この「脱力」で話したい部分です。

 

力を入れる時は入れる。抜くときは抜く。勿論そうです。ポイントはそこの切り替え。「力のコントロール」が上手くなることでより音楽にリンクする自分と、技を見せる自分を器用に上手く使い分ける事が出来て、より表現の幅が広いbboyになれると思います。

なんか難しい事言ってると思うだろうけど、自分の最近の課題でもあります。

 

bboyだから出来る技や自分のネタは必ずあって、それをしっかり成功させる。そしてそれ以外は自分らしくダンスしてアドリブで音楽を感じる。そこ~そこへの切り替えの上手さが表現の幅を持ったbboyに近づくヒントなんじゃないかなって思うし、僕の中でも最近踊っててその部分が上手くいった時はすごく良い踊りが出来てる気がします。

 

音楽性や技に目がいきがちですが、実はそこの切り替えがすごく難しくて大事な所?

最近そう思います。

 

次にこの「脱力」で音楽感じてる時の事で僕が思ってる事。音楽を感じれてる状態というのはカウントで踊れる事ではないと思います。

セブン、エイト、フリーズ!
ってフリーズを決めた。会場も盛り上がる。

でももしこのフリーズに本人の感情がなくカウントを合わせてるだけならば、ただのカウントにはめてるダンス。じゃなくて一番大事なのは本人が雰囲気を感じて音楽を表現することだと思います。カウントに合わなくても自分が悪そうと思う曲なら悪そうに感じて踊る。ハッピーに感じる曲ならハッピーに感じて踊る。

まわりがどう見えるかはどーでもよくて。

カウントに合わせるのはその次の「遊び」僕の場面はネタはあってもカウントで作ってるネタやムーブは1つも無いです。バトルで言うと音楽が流れると同時に脱力しててはじめは普通に音楽感じて…で雰囲気感じて…あとはそのまま踊る。そこからカウントに繋がっていく感じ。

 

カウントで踊れていつも音にはまるけど同じカウントでしか踊れないbboyになるなら、カウント違っても自分なりに雰囲気感じてて、同じ動きしたとしても毎回違う動きにするbboy。

そんなbboyがおもしろいし見てて僕は魅力感じるから自分もいろんな表現を出来るbboy目指したいです。

 

まとめ。

 

「脱力」は音楽と体がリンクする一番自然な状態だと思います。

 

最初から力が入っててもおかしくて、音楽をまずリラックスして落ち着いて感じる。でもbboyである限り、力を入れて大技をする場面もある。そこはしっかり力入れてでもしっかり技をする。で、またすぐ落ち着いて音楽を感じる。

 

音楽はじまりで音楽があってこそのダンスって事ですよね。

 

DJさんに感謝の心を忘れずに音楽を感じて楽しみつつ、体操要素ありの大技もする。そんなbboyを目指して日々精進しなかがらbboyに思いっきり浸かっていきたいです。

 

 

次回は僕の少し変わったスタイルの普段のネタの作り方や生まれかた。を書いていきます。

次回は「可動域」です。