1. HOME
  2. 特集
  3. COLUMN – UCの勝手なHIPHOP論

COLUMN – UCの勝手なHIPHOP論

 

daft, INDIAN CREW として全国の様々なバトル、コンテストで活躍する、東海地区を代表するHIPHOPダンサー『UC』による SOUL CITY NAGOYA COLUMN 第二弾!

 


 

どうもです。UCです。いよいよ年の瀬ですね。

2014年もいろいろありました。
変わったこと、変わらなかったこと、変われたこと、変われなかったこと、
まぁ良いも悪いもひっくるめて、時間は過ぎていきますね。

僕は大学でダンスを始めて今年で12年、
ようやく干支一周して、少し大人なダンサーになれたかなと思う反面、
人間で言えばまだまだランドセル背負ったヒヨッコだなという気持ちもありつつ。

何にせよ、ここまでハマると思っていなかったので、
12年前の自分にダンス始めてくれてありがとうとだけ言いたいですね。

ダンス楽しい。

そんなストリートダンスは、HIPHOPカルチャーの一部分(発祥としてはb-boy)というわけなんですが、
僕がこれにスゴくハマった部分というか、
HIPHOPに触れている人間として大切にしていることがありまして。

定義として、
HIPHOPには四大要素があるとか、knowledgeが5番目だとか、
peace,unity,love,having funの精神だとか、
それもすごく大事なことで大好きな事実ですが、
僕がさらに“HIPHOP”として大切にしている精神性は、

・本来、HIPHOPとは逃げ場所であったということ。

・HIPHOPカルチャーとは、NY発祥ではあるけれど、その土地その土地特有の発展があるということ。

・HIPHOPは自己表現の手段であること。

この3つです。

もちろん、いろんな解釈、いろんな意見があると思います。
正解とか正解じゃないとかもないと思います。

ただ、僕にとってしっくりくるのはこの精神性であって、
もしかしたら、それが“ロックンロール”でも“パンク”でもいいかもしれない。
僕の逃げ場所で、地元で、自己表現の手段がたまたま、HIPHOP・ストリートダンスを通したものだったってことで。

とにかく、
HIPHOPなんて、ダンスなんて、そもそもが逃げ場所だったんですよ。
学校で、社会で、適応できなかった人やフラストレーション溜めた人がそれを解消する場所、手段だったと思うんです。

ビジネスの側面や勝負の側面もどんどん増えてきて、
それはそれでいいことでもあるし、
僕も嫌いじゃないけれど、
やっぱり逃げ場所である部分は確保したいですね。

その上で、自己表現していきたいです。
自己表現て、本当の意味では1番苦しみを伴うものでもあると思うんですよね。
自分で答えを出し続けないといけないから。
誰も、良い悪いを決めてくれない。
自分自身の感覚、経験、感情、すべてを総動員させて、
絞り出す自分自身である表現。
これってすごく難しいし、面白い。

だからこそ、ずっとずっと追求していける。

そして、その追求したものを隣の人間にさらけ出し、共有しあい、認め合い、またネクストへと高めあっていくことで、
その土地ならではの色や匂いが育くまれていき、
結果HIPHOPはまた次に行くのだと思う。

流行り廃りはあるけれど、
逃げ込んだ場所で仲間と楽しみ、さらけ出し、
そこから産まれてくるものを少しずつ高めて、自分自身を創っていく。

それこそがHIPHOPかなと勝手に思っています。
逃げてばかりでもダメ、
他人の評価ばかりに終始してもダメ、
それでも、勝負し、表現し、評価され、
厳しくなったら逃げる場所もあるよ。
そんな感じですかね。

そして、自分自身を表現していくためには、
自分自身を理解していかないといけないし、
そのためには、自分がどこから来て、どこに存在しているかを知る必要があるし、
それがあってどこに向かうのかが見えてくると思いますし、
そうなると、自分自身がいる場所、自分自身の拠り所、すなわち地元が大切になってくるのかなと思います。

そんな感じで、どこまでも、日常に密接しているのがHIPHOPだし、
日々の生活の中で感じ、考え、動いて産まれてきたものを、
自分の表現手段であるダンスを通してカタチにしていくのが、
その人自身のダンスになっていくのかなと常々思っています。

だから、自分がダンスしていく中で、
自分なりに地元のダンサーを巻き込んでいくということはいつも意識していたし、
僕はダンスに出逢えたことも、
名古屋でダンス活動出来ていることもとても感謝しているので、
その楽しさや喜びを、他の名古屋でダンスしている人たちに感じてもらえたらと、
少しでも、誰かの逃げ場所や居場所になれたらいいなと練習会“遊UCばーにん白書”やったり、
みんなで遠征行ったり、イベントやったり、ビール飲んだりいろいろしています。

基本、
“来るもの拒まず、去るもの追わず”
のスタイルなので、ゆるゆるではありますが、
少しでもダンスを通じて同じ時間を共有できたらと思うので、
興味ある人はいつでも飛び込みに来てください!

「遊UCばーにん白書」
毎月最終木曜 23時~深夜
@pineapplestudio千早
参加無料、遅刻早退自由

https://www.youtube.com/watch?v=bZPLIfKY2_4

まぁとはいえ、僕の活動はほんと不十分だったなと思います。
僕自身が責任持ちきれないもんだから、コミュニティをしっかりと作りきれなかったなと。
その点、b-boyとか、比較的地方のダンサーとかは、コミュニティがしっかりしていて、
そういう日常に根ざした活動している人が多い印象ですね。
LTNSや三河クルーやZAKIOKA CITY BOYSや、岐阜のダンサーも最近団結力あるし、
ああいう活動はほんとステキですね◎

また僕は僕なりに活動していきますし、
自分自身と向き合えるダンサーが増えてほしいし、
時代と空間を共有するみんなで名古屋を、東海を、盛り上げていけたらいいなと思います!

そんな感じで、今回はHIPHOPの精神性について書かせていただきました。

僕が大切にしている感覚ですが、
ダンスの面白さは表現だけじゃなくて、
音楽に深く潜り込めるところも魅力なので、
またタイミング合えば、僕の音楽の趣味とか書かせていただきたいと思います。

長々と失礼しましたー

ではでは。