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NAGOYA BBOY TALK SESSION vol.1

 

昨今勢いを増す東海地区の若手BBOYの中で “特に輝かしい活躍を見せる” 3名:B-FLOW (LONG TIME NO SEE),  ATSUTO-FM (NAKED GUNZ), PEPSIMAN THE JUSTICE (BIG FOOT CREW) の対談を掲載!名古屋の次世代を担う22歳の若き才能達の内面に迫りました。

 


 

– まずは自己紹介をお願いします!

B-FLOW (以下 B):レペゼン LONG TIME NO SEE CREW 『B-FLOW』です!

ATSUTO-FM (以下 A):『ATSUTO-FM』です。レペゼンCREWは NAKED GUNZ, TAKE IT OCTOPUS です! “FM”って言うのは…フリーズが大好きで「Freeze Master」を目指す所から来てるのと、仕事が消防士で「Fire Man」なので、FMと付けてます!

PEPSIMAN THE JUSTICE (以下 P): 僕の名前は『PEPSIMAN THE JUSTICE aka MONKEY MAGIC』です。BIG FOOT CREW というクルーで活動しています!

 

– 3人は、東海地区の若い世代の中で著しい活躍を見せてると思うんだけど、そんな皆がダンスを始めたきっかけを教えて下さい。

A:僕が始めたきっかけは…同じNAKED GUNZのメンバーに1歳年上の「BBOY TAKU」って言う同じ中学校の先輩がいて、その人のツレが学校で初めてウインドミルをやった時にくらった衝撃ですね。学校の仲間たちと皆で「BREAK DANCEヤベーッ!」ってなって、それからすぐに始めました!その時は学校中で流行ってましたねw

B:僕は中学3年の終わりくらいから始めました。実の兄貴が先にBREAK DANCEをやってて…「スゲーカッコいいなぁ!」と思ったのがきっかけですね。最初は兄貴に教わってましたw …で高校入ってから、ここにいるATSUTO-FMとか「SHOWSKI (LONG TIME NO SEE)」とか「SHUNPEI (TAKE IT OCTOPUS)」とかと出会って『HEAT HEARTS』というチームを結成して活動してました。

P:僕がダンス始めたきっかけは、中学3年生の時に「文化祭にダンスで出よう」って同じBIG FOOT CREWの「GUPPY」と「ANZAI」に誘われた事ですね。その時は全くダンスをやった事が無かったんですけどw 近所のスポーツセンターの外で、その学祭に向けて練習を初めてから現在に至ってますw

A:俺、高校1年くらいの夏に1回だけ、そのスポセンに練習行ったよ!

P:覚えてるw 「やたらステップ上手いヤツが現れた~ッ!!!!」って思ったからねw

B:俺も最初にATSUTO見たとき思ったw

P:フットワーク早いし、あの時は焦った〜w 因みにSHOWSKIもそこで練習してましたね!

 

– 皆さん、意外な所で接点があるんですね。3人は年齢一緒ですか?

A:はい、今年22歳です!大学4年の学年ですね。

B:SHOWSKI, SHUNPEIもタメです!

P:ANZAIとかGUPPYも一緒の歳!

A:僕らと同じ年齢は多いですね。

 

 

– それでは、次の質問に移らせてもらいます。同じくらいの時期からBBOYINGを始めて、現在では3者3様それぞれにスタイルが違うと思うんだけど…現在までに、皆がそれぞれに影響を受けたBBOYなどいたら教えて下さい。

B:僕が最初に影響を受けたBBOYは「Sky  (Love Traffic Accident / HIDESTARE)」ですね!その次に影響されたのは「YABETTY (TAKE IT OCTOPUS)」で、レッスンに通ううちに「スキルだけが全てじゃないんだ」と感じましたね。そこから『BBOYING』と言うものを追求し始めた気がしますね。

 

– その部分を追求し始めてからビジョンみたいなのは変わりましたか?

B:あんまり考えた事ないですけどw 僕は “自分のやりたい事だけを貫く” のではなく、それよりも「まずオールマイティーに全てを出来るようになりたい」と思うようになりましたね!なので、将来的には『何でも出来るようになった上』でやりたい事を貫いていけるようになりたいですね。質問の答えになっているか分かりませんが…w

 

– なるほど、ATSUTO 君はどうですか?

A:最終的に目指してる部分みたいなモノはB-FLOWとほぼ一緒なんですが、僕の考え方は少し違って…どっちかというと、僕はやりたい事だけをやってきた人間で…その時々の自分の中での (やりたい動きの) ブームをそれぞれに突き詰めていったら、周りから「オールマイティだね」と言われるようになってきたので、プロセスが少し違いますね。ただ最終的にBBOYとして目指してる所は近いと思います。

 

– S:2人のお話しは、鶏が先か?卵が先か?みたいな話しでもあるからスゴく面白いね。 でもこういった「物事を見る角度」や「目標達成に向けて進む道順」は違えども、最終的な部分で目指している部分が近かったり、価値観の近い仲間が同世代にいるのは良い刺激になるよね!PEPSIMAN 君はどう?今までに影響を受けたBBOYとかいますか?

P:僕はBBOYに限らず、色んなモノから影響を受けすぎてるので「コレ!」と断言は出来ないんですよねw「Electric Boogaloos」にも喰らったし、LOCKダンサーの「P-Lock & J-Soul」「Go Go Brothers」とかにも喰らったので…ジャンル関係なく、ヤバいと思ったダンサーから受けた衝撃を自分なりに消化してる感じですね!

 

– S:なるほど。ではBBOYとして将来的に「こうなりたい」とかはある?

P:将来的には、楽しくエンジョイ出来れば良いかなw

B:素晴らしいw

 

 

– では続いての質問をしていきます。皆が活動拠点を置く、この「東海エリアの現在のBBOYシーン」は3人にはどう写っていますか?それと皆の中で「同世代のBBOY」と「他の世代のBBOY」を比較した時に何か感じる事とかありますか?

A:自分たちの世代に関して、東海エリアの中では「上手いBBOYが多い世代」と言って頂けてるみたいなので…僕はそれに関しては素直に嬉しいし、誇りに思っています。だからこそ、今後僕ら世代が名古屋をレペゼンしていかなければいけないとも思ってますし、「僕らが引っ張っていくんだ」と言う気持ちは常に強く持ってます。現在の東海エリアのBBOYシーンは、情報交換出来るような場所があまり多くはないと思うので、同世代は勿論、上の世代や下の世代とも情報交換したり、色々とシェアしていけたら嬉しいですね。

・B:確かに皆と色々シェアしていきたいね!僕もそう思います。東海地区のシーンにおいては、僕なんかが偉そうに言えないんですけど…トップに「WUTA (YELLOW SUNS)」「unoone (Keep It Real)」の2人がいて、そのフォロワーに見えてしまうBBOYが、僕ら同世代でも多いなぁと感じてしまうので…そう言った部分は、少しだけ残念だなと思っています。 インスピレーションを受けるのは素晴らしいと思うんですけど、その代わりに我が薄いと言うか…その人独自の空気感を持ってるBBOYは少ない気がします。上手い人は多いと思うんですけどね…チョット否定的な意見になっちゃいましたが、率直にそう感じます。

 

P:タメのBBOYとか上手いヤツは僕も多いと思いますよ。あと後輩の「龍BEAR」ってやつも上手いですね!

 

– なるほど。皆の世代は、名古屋の中で ”黄金世代” のように扱われていて、他のエリアから見ると「層が厚い」印象にあるみたいなんだけど、実際その世代にいる当事者として3人はどう感じますか?

P:そうですね…ちょっと煽り過ぎじゃないですかね。そこまでの扱いされる程ではないと思いますよ、実際。”全体的に上手い” とは思えないですね。僕は自分自身に “まだまだ” だと感じてるし、このままではダメだなとも感じてるんですけど…でもそんな僕が周りを客観的に見ても、同じ風に感じてしまうので…『自分を含め、僕らはまだまだ甘い』と思います。

B:うん。たとえ上手いって言われたとしても、結局自分のバトル動画を見たら “まだまだ” だと思うしね、もっと頑張らないかんよね!

A:どれだけ上手くなっても「自分の理想と現実」には差があるからね!追求していきたいよね。

 

 

– 飽くなき探究心ですね。続いては、今の話題を踏まえて質問をしていきます。今話したこの東海エリアのBBOYシーンと、県外や海外のBBOYシーンを比べた時に差を感じる事とかありますか?

B:LAに行っていた時に感じた事は、Cypherも当たり前で、CALL OUTする事も日常茶飯事でしたね。バトル終わって納得しなかったらその相手をCALL OUTしてまたバトルしてたり、そういった光景は東海エリアではあまり見ない気がしますね。そう言う所を自分の目や肌で感じて、考え方が変わったし、まだそう言った空気感を体感した事が無い人には感じてもらいたいですね。

A:東海エリアのBBOYは、基本的に他地区に出ていかないイメージがありますね。僕は仕事の休みがあえば、出来るだけ県外のバトルとかにも出るようにしてて、刺激を求めて行動するようにしてます。県外だからこその出会いや刺激があると思うので…僕ら世代はもっと出て行くべきだと思いますね。そこで得れた悔しさとか刺激とかが、また地元のバトルに挑戦するモチベーションに繋がるとも思うので…僕含め、名古屋のBBOYはもっと外にも目を向けるべきではないのかなとは思います。

P:僕が感じる東海エリアのBBOYの良い所は…大まかになるけど、全体的に「丁寧」だなと思います。拘ってるな〜ってのは、すごく感じるかな…うん。確かに突出したスタイルのBBOYは多くないかもしれないんだけど、でも「Keep It Real」とか「YELLOW SUNS」とか「WEST-O」とかみたいに素晴らしいCREWもあるし、スキルやムーブの部分では、全国の他の地区とそこまで差も無いと思う。でも「世界で活躍するんだ!」とか「有名になるんだ!」みたいなメンタルの部分では他と比べた時に差があるのかなとは思いますね!他地区の方がそう言った面ではアグレッシブだと思います。ただ名古屋はアングラ感も強いし、渋いッ!渋いッすねw

 

– それぞれに捉え方や観点が違っていてとても興味深い対談ですね。まだまだ聞きたい事は沢山ありますが…ここまでもかなりのボリュームなのでw 前編はこれくらいで…

次回は引き続きこの3名に「バトルに臨む際に考えている事」や「ダンス以外の生活とダンスの接点」「今後のビジョン」などをお聞きしていきますので、お楽しみに!

 


 

■ NAGOYA BBOY TALK vol.2

昨今勢いを増す東海地区の若手BBOYの中で “特に輝かしい活躍を見せる” 3名:B-FLOW (LONG TIME NO SEE),  ATSUTO-FM (NAKED GUNZ), PEPSIMAN THE JUSTICE (BIG FOOT CREW) 対談の第二弾!