REVIEW | T.A.C.D BATTLE vol.1 – JUDGE’S COMMENTS
5月21日(土) 名古屋市東区にある STUDIO ONEWAY NAGOYA にて開催された、中部地区の大学生, 院生, 専門学生, 22歳以下の社会人ダンサーを対象にしたダンスバトル『T.A.C.D BATTLE 22-23 SEASON vol.1』審査員総評を掲載!
LtoR…YUTAsenang / Young Loopz / yuta the psycho / chika
– 全体の感想
まずは出場してくれたみなさん、ありがとうございました!今回、バトルの審査員をさせていただいて感じたことは「すごい優しい人が多いな」ということです。
簡単に言うと『ガツガツオラオラッ!』って感じよりは、バトル中も相手と楽しそうな掛け合いがあったり、あと一歩の所で落ちてしまったとしても上がった人に対して「頑張れよ」とエールを送っている…そんなピースな雰囲気を感じていました。
特に 2on2 OPEN CLASS では、それが出ていて「勝ちたい」「負けて悔しい」という強い気持ちを感じる一方で、バトル後は笑顔で終わっている、そんな印象でした!全体を見ての感想なので、全てというわけではないですが…
もう一つ印象に残っているのは、優しい子が多いのか、バトルに慣れていないのか分かりませんが、自分が出たい曲で “自分からサークルに入って行けないダンサー” が多いなって思いました。
それは、普段スローテンポで踊ってるダンサーに割と多くて「この曲は苦手!」という顔をしながらファストテンポで踊ってる子が多かったと思います。絶対もっとスローテンポな曲で出れば良いのに、誰も出ないから結局ボトルスピンになってしまい、そのまま曲を逃して動きが出しきれずに不完全燃焼してる、そんな感じだったと思います。
その場で『自分のムーブを出し切れるか?』という事は結構大事なことだと思うので、もっと出れる時に出るべきだなって思いました。でも、シーズン1発目なので、これも経験という事で少しずつ慣れてくれたらなって思います!
– 印象に残ったダンサー、バトル等
印象に残ったダンサーは結構いて、まず第一に思い浮かぶのが丸いサングラスをかけて LOCKIN’ をしていた男ダンサーですね。名前がわからないのですが、空気の掴み方や雰囲気作りがめっちゃ上手だなって思いました。
他にも沢山いて、NOSUKE も毎回安定して踊り方も好きですごく格好良いなって思いました!同じ LOCKER 4年の Bear も安定してて、グルーヴが格好良いなと思いました。音に乗っててかっこいいって本物やなって勝手に思ってました笑
ムーブだと、1on1 2nd ROUND たくみの深み が、自分を出し切っていて、ネジが何本か飛んでる感じはとても印象に残っています。miyatai も落ち着いて音を取っていて、前から知ってるからこそ動きもどんどん見やすくなってるのも感じられて、とても印象的でした。
1on1 オープンの決勝行きをかけたバトルが本当に難しくて、ここまで上がってくるだけあって「全員まじでやばい!」と思いました。その中でも延長に上がった NI-NA / 希空 は楽しそうに尚且つ若さ溢れるパワフルな動きで場の空気を掴んでいて、凄く格好よかったという印象でした。
– 出場ダンサー等にメッセージ
出場していた皆様、本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。今回はどんなジャンル・スタイルであれ『自分の雰囲気やダンス・ムーブを出し切れているか?』という点も意識しながら見させて頂きました。
HIPHOPのダンサーに関しては、無理に音にはめようとしないで焦らず『まずは自分が大切にしてること、かっこいいと思ってることをまず極めていける』ように練習してください。ちょっと “らしくなかったダンサー” も多かったです。
全体的に見ると、踊ってる中で焦ってる人や、緊張してる人は音を離してしまっていたりなど、音に振り回されてる人もいて、もっと素直に音を聴けるようになると良くなると思いました。凄い緊張感だし、空気に圧倒されてしまうかもしれませんが…それはその場にいる全員が結果を残したくて作っている空気感なので、そこも込みで楽しめると良いかなって思います。
具体的に言うと「練習の時」っぽく踊ってる人が多くて、それも場合によっては良いかもしれませんが、”その場の空気を自分が掴むためにはどうすれば良いのか?” とか、そんなの考えずにただ楽しむでも全然良いので、その時その時をもっと楽しんで踊ってくれたら嬉しいです。
どうしても勝敗をつけないといけないのがバトルなので、今回惜しくも結果を出せなかった人も、自分に負けずに頑張ってバトルに出た人も、挑戦を続けて頑張って欲しいなと思います。”継続し続ける事が、1番重要で1番難しい” と思うので諦めずに頑張ってください。僕も頑張ります!今回はありがとうございました。
– 全体の感想
自分が学生時代に出ていた時とは違い、多くのカテゴリーがあるため、レベルに差が少なく審査していて、とても楽しかったです。曲がかかった時に『どれだけ音の中, 音の上で遊べるか?自分を表現出来るか?』それが出来ていた人が予選を勝ち上がって行ったと思いました。あと、全体的にダンスが上手い人が多いと感じました。
– 印象に残ったダンサー、バトル等
2on2 OPEN CLASS 決勝の BBoy 2名 (kyao / so-ma) のラウンドは、バチバチでバトル感があって強く印象に残っています。1on1では、OPEN CLASS の2回戦が特にレベルが高く「誰を上げるか?」あの日の中で一番迷いました。みんな素晴らしかったです!
– 出場ダンサー等にメッセージ
ダンスが上手な人が多く、大学生であそこまで踊れるのは本当にすごいと思いました。同じジャンルでもクセだったり、その人らしさが伝わるダンスが自分は好きなので『もっと自分の色を出していけると良い』かなと感じました。もっと自分らしさとは?を追究してみてください。
あとは、バトルなので『自分以外の相手やバトラー達との駆け引きがあっても良い』と思いました。相手や他のバトラーとの駆け引きというのも、重要な一つのスキルだと思います。それも含めてバトルを楽しんでもらえたらと感じました。今回はありがとうございました!
– 全体の感想
DJタイム中に、BBoy のサークルで踊りたかったのですが、BBoy が今回あまり多くなかったのもあってかサークルがなかったので、DJタイムでのサイファーも出場者としたかったです。僕がサークルを作り出せる BBoy になります。がんばります!
– 印象に残ったダンサー、バトル等
ジャンルやスタイルで見た場合、ハウスに上手なダンサーが多かったかなと思いました。僕も印象を残せる BBoy になれるよう頑張ります。
– 出場ダンサー等にメッセージ
僕もがんばります。皆さんも楽しくがんばりましょ!
– 全体の感想
今回のジャッジでは『音楽性』を重視して見ていましたが、置き去りになっているダンサーが何人かいたなと言う印象でした。”自分のやりたいことを音楽関係なしに押し出す” / “早どりになってしまい音楽が自分の体に入ってきていない” など、もう少しバトルでかかっている音楽に向き合って踊ると更に良くなるのではと思います。ただ、その反面、自分のやりたいことをしっかりとアピールできるダンサーも多かったので、このまま突き進んでいってくれたら素敵だなとも思いました。
– 印象に残ったダンサー、バトル等
それぞれみんなしっかりと自分を持っていて、とても素敵なダンスをしているダンサーが多かったと思いました。特に HIPHOP を踊っていた人達は、音楽との一体感があり見ていて惹きつけられるものがありました。予選でピックアップはできませんでしたが、KRUMP の女の子 はパワフルですごく格好良いなと感じました。
– 出場ダンサー等にメッセージ
今回は予選に上がれなかったり、自分の中でうまく行かなかったと思うことがあったとしても『結果は今までやってきたもの / 見てきたものが出るだけ!』なので、これからも色々なものを見て、知って、取り入れて、アウトプットしていってください。私も負けずに頑張ります!
■ 6月24日(金)『NO SCHOOL RULES』開催!
大学生、院生、専門学生、22歳以下の社会人ダンサーを対象に盛り上がりを見せる ALL STYLES CREW BATTLE が、名古屋市中区にある CLUB LOVER;Z で開催!
■ 7月10日(日)『T.A.C.D BATTLE 2022-23 SEASON vol.2』開催!
東海地区で活動する大学生 / 院生 / 専門学生 / 22歳以下の社会人ダンサーなどを対象にした人気バトルイベント『T.A.C.D BATTLE』の新シーズン第二戦が、7月10日(日) 名古屋市中区にある STUDIO ONEWAY NAGOYA にて開催!