REVIEW | SLIDE TO SLIDE vol.1 – JUDGE’S COMMENTS
2月4日(土) 名古屋市東区にある STUDIO ONEWAY NAGOYA にて開催された、ファストテンポ音源限定で展開される学生ダンサーを対象にしたダンスバトル『SILDE TO SLIDE vol.1』審査員総評を掲載!
LtoR…CHABO / alisa / 佳代子 / 岡
– 全体の感想
小中学部門は、ピュアなダンスがたくさん見れてとても良かったです。上手い下手とは異なる部分が詰まったダンスは、大人になるにつれ忘れてしまいますが、とても大事なものだと思います。ハウサーや、B-Boyが多かったのも嬉しかったです。将来が楽しみですね
高校、大学部門は大人顔負けの格好良いダンスを多く見れました。特に HIPHOP 勢が良かったです。この部門では、経験値の高い人と低い人との差がかなりあると感じました。暦の浅い人がこれから成長して “どんどん目上の存在を倒していく” のが見ものですね。
– 印象に残ったバトル / ダンサー等 (敬称略)
小中学生 NEWBIE 部門の決勝は、とても印象に残っています。優勝した KOKI は、とても素晴らしかったです。それ以外で個人的に印象に残っているダンサーは、緋莉 / YUTO / lacquer / MOENO / たいき です。
– 出場ダンサー等にメッセージ
めちゃくちゃダンスをしまくれば、上手くなるので大丈夫です。楽しくやっていきましょう。
– 全体の感想
小〜中学生部門は、”個性が輝いているダンサー”が多く、見ていてとても楽しかったし「こうでありたい!」と思い囚われている小さな自分に気付かされるシーンが多くありました。大人になると、人からの目をついつい気にする様になってしまい、自分を爆発させる事が難しくなってくるんですよね…(親御さん達だったら分かってくれるはず) この年代だと先生達に習っている子が大半だと思いますが、先生から学んだモノに、自分のカラーをプラスしてオリジナリティのあるものを作っていって欲しいです。
高〜大学生部門は、小中に比べると落ち着いていて、スキルが高いダンサーが勝ち上がっていったのかなと思います。高校生については日頃から現場にいる子達だったので、経験数が多い分良い意味でバトル慣れしていて流石だなと思いました。大学生については、基礎をもう少し上げていってほしいです。自分が大学生の時から見ていた子達が大半でしたが、誰かへの憧れで難しい事を先にしようとして、採算が取れていない子が多くいました。基礎練は地味で退屈と思うかもしれませんが後から大きな財産になります!名古屋にも基礎を教えてくれる人、場所は沢山あります。是非そういうところにも足を運んでみてほしいです。今回ベスト4が、4人中3人が高校生と、大学生は凄い悔しい思いをしたのではないでしょうか?ここに残る残らないの差は歴もありますが、現場経験数だと思います。県外にも名古屋にも沢山のイベントがあります!最初は怖いし勇気が必要ですが、どんどん挑戦していって色んな人と繋がったり刺激を受けたりしてダンスの沼にはまっていってください。今回の友情物語の様に、周りの子もどんどん誘ってシーン全体を盛り上げていきましょう!
– 印象に残ったバトル / ダンサー等 (敬称略)
小中学生部門の NEWBIE は、みんな素敵でしたが せいしろう の手札は少ないけど身体が音楽を自然に取り込んで出てくるシルエットとかフローが見ていて気持ちよかったです。オープンは SENA の個性と NANANE のオーラがずば抜けて光っていました。あとは 緋莉 / HIMARI / 白に赤で Dickies 茶色バケハをかぶっていた子 が、音の感じとマッチする瞬間が多くて見ていて気持ちよかったです。
高大学生では たいき が、以前見た時よりキャラが出てきてハマってて個人的に印象に残っています。オシュリ の表現力と曲への入り方、自分ではできないので見習いたいと思いました。 YUTO のスタイルは、個人的に好きでした。
バトルでは、小中部門も高大部門も延長戦が熱かったですね。「絶対やってやる」みたいな普通のサークル時とは違うオーラをみんなが放っていて、見ているこっちまで気持ちがザワザワしました。TAISEI は、一番そのスイッチが入っていましたね。あとは、小中 NEWBIE 決勝のパワー対決、普段のバトルでは見れない “キッズならではのもの” が見れて印象に強く残りました。
– 出場ダンサー等にメッセージ
< 小〜中学生 > 今の『音楽に対する純粋さ(自然と出てくる個性)』を無くさないように、これからも楽しんでダンスをしていってほしいです。みんな素敵で輝いてました!
< 高校生 > これからも”自分の好き”を貫いて、色々な場所に挑戦していってください。みんな格好良かったです!
< 大学生 > もっと外に出て、沢山の世界を経験して下さい。楽しい事が山ほどありますよ、待ってます。今年卒業の子は、絶対ダンス辞めないように!続けて後輩達を色んなシーンに連れて行ってあげて下さい!
– 全体の感想
小中学生部門は、盛り上がりましたね。ジャッジ中に思わず立ち上がってしまうくらい、良いダンスが多くて、終始ワクワクさせられました。音楽やダンスに対するピュアな心が溢れでていて幸せな気持ちになりました。
みんなそれぞれに良さがあり、スキルも高くて迷う場面が多かったです。
同じくらい上手でも、音楽をより感じて踊っていたり、出かたや周りへのアプローチが上手だったり、空気を掴んで『この瞬間この現場ならではのものが出ていたダンサー』が勝ち上がっていったと思います。
高校生大学生部門は、普段バトルやイベントでよく見るダンサーがやはり目立っていたと思います。『経験は何ものにも代え難い財産』ですね。世代の特色なのかわからないですが、全体的に “型からハミ出した人” が少ない印象でした。無理に変わったことをする必要はないですが、人となりや、拘りや、気持ちなどがもう少し見えたら更に良かったと思いました。
次に会う機会があれば、更に解放して踊っているところも見てみたいです。大学生ともなると、キッズからダンスをしている人と、大学生から始めた人とで差が出てくると思うんですが、だからこそ、この年代の NEW BIE CLASS があるのってすごく良いな。と思いました。仲間たちとみんなで背中を押し合って、どんどん挑戦して欲しいです。
– 印象に残ったバトル / ダンサー等 (敬称略)
みんなそれぞれに良かったのですが、その中でも特に飛び抜けて印象に残っているのは、SENA / オシュリ です。SENA の1回戦、あれだけのムーヴをしながら最後しっかりハマったのが全てを持っていったと思います。オシュリ のパッション全開で遊び心のあるスタイルに圧倒されました。それでいて、音もしっかり聞けているのがさすがでした。
他には、lacquer 芸術的でありながら全身で音をとれる対応力の高さが、見る人を飽きさせることなく素晴らしかったです。ヒップホップの KIO 集中力の高さが好印象でした。特に延長戦のムーヴが良かったです。ロックの せいしろう フィーリングってこのことなんだなと思いました。あと、NANANE 存在感が飛び抜けていて積み上げてきたものを感じました。
バトルでは、小中学生部門 NEWBIE CLASS 決勝の気持ちのぶつかり合いが最高でした。
– 出場ダンサー等にメッセージ
みんなのダンスを見れて、最高の一日になりました。エントリーしていただきありがとうございました。バトルに勝敗はありますが『人の評価よりも自分がどうありたいか?』が大事だと思います。自分の好きなものを追求し、楽しんで続けていってもらえたら嬉しいです。みんなにまた会える日を楽しみにしています。
– 全体の感想
< 小中学生部門 >
まず、NEWBIE CLASS は緊張感もありながらも持っている手札が少ない分、等身大の自分でぶつかってくるダンサーが多くて感動しました。誰しもダンス始めたての時期があると思いますが、大きくなってきたりバトルに慣れ始めたりすると、色々考えることが増えて純粋な踊りが出来なくなってきたりもするので、ダンスが好きというピュアな氣持ち全開で踊ってるダンサーには当然振り向かされました。
OPEN CLASS になってくると、勿論踊れるダンサーが増えてくるので、そこの氣持ちプラス技術的な部分や駆け引き上手いダンサーが上がったなという印象です。ただ、踊れてしまうので氣持ちが見えてこなかったりすると惜しいなと思うダンサーも沢山いました。上がるためには諸々上手いに越したことはないですが、粗があっても良いし、 ”人” が見える瞬間に感動するかとも思うので、感情、仕草、バトルに対しての姿勢、相手とのコミュニケーション等々でも魅せれるといいなと思います。
また一つ総評でも言えなかったのですが、あまり曲待ちをせずに踊った方が断然格好良いです。勿論、自分の踊りたい曲でかました方が 100% を出せるかと思うので、そこは駆け引きですが…バトルなので自分の好きな曲が絶対にかかるとは限りません。(かっつん君は優しかったのでバランス良かったですが笑)
誰かが踊ってから踊り待ちの時間が長かったりすると見てる側も気持ちが下がるし、ジャンル的にも得意な曲じゃないのかな?と思っても、まってしまう子が多かったなと思いました。誰しも自分の踊りをボトルスピンで決められるのは嫌だと思うので、真っ先に出たり、しっかりサークルの様子を見て待ちの時間作らず踊れる子は勝敗関係なく格好良いと思います。少しでも氣持ちが乗ったなら飛び込んでみてください!
< 高校生大学生部門 >
小中学生とはまた違った色もあり、とても楽しかったです。高校、大学でいつも分けられがちですがここが一緒の部門なのも、とても興味深かったです。
NEWBIE では、初めて見る学生が多かったですが、ダンスを始めたてだったり、バトル経験あまりなくても、しっかりあの場に挑戦していることリスペクトでした!「出ていないだけで良い踊りをするな」「これからさらに良くなっていくんだろうな」という人が多かったです。
OPEN は、もう手練れが多かったですね笑 自分のやりたいこと、音楽性、氣持ち、バトルへの姿勢全てがマッチする瞬間が多い人が上がっていったように思います。今回は FAST TEMPO で BPM的にも踊りやすく、好きな人が多かったと思うのですが、音に先行しすぎてバランスが崩れて踊りが追いついていない時も見えたりしたので、音に ”踊らされず” に ”踊りこなす” 人が格好良いダンサーだなと感じました。そして、踊れるようになって勝ち上がっていくと、逆に変化が見えないと踊りを見る側も見慣れてきてしまうので…常に新鮮に魅せて、緩急つけて音楽を楽しみながら踊れる人がと自然と結果に繋がったかと思います。
– 印象に残ったバトル / ダンサー等 (敬称略)
< 小中学生部門 >
やはり、NEWBIE 優勝の KOKI には決勝まで押されましたね。技術面とかはこれからなのでしょうが、今できる技だけであそこまで B-BOYイズム 全開で、アピールもコミュニケーション取れる、なおかつダンスを100%ピュアに楽しめるダンサーは中々いないので、みんなにも「これで良いんだ」と見てほしいなと思いました。そして、個人的には予選には上がらなかったけど、せいしろう には氣持ちを持っていかれました。初めてのダンスバトル、人生で一度しかない瞬間に立ち会えて、しかも良い踊りをしていて。本当に心動かされました。2人ともそのままの純粋な氣持ちを忘れずに、これからも活躍してほしいなと思います。
OPEN は、ベスト4まで勝ち上がったダンサーは自分のやりたいことが明確に見えたので言わずもがなですね。優勝の NANANE は、スキルはもちろんですが「一番こう踊りたい!」という強い氣持ちと自信が見えたことが圧倒的優勝に繋がったかなと思います。準優勝の 緋莉 の安定感と絶妙な間、SENA の奇想天外ムーブも素晴らしかったです。tinapon とか KIO も踊れるスキルがしっかりあるので、あとは他の部分がもう一個伸びてくると自然と勝ち上がってくると思うので期待しています。
< 高校生大学生部門 >
こちらの NEWBIE で印象に残っているのは、やはり優勝の kanikani ですね。バトルになっても焦らず安定感のある B-BOYING、純粋に音を楽しんでいたし、普通に OPEN でもいけるくらいの等身大の踊りで見ていてとても氣持ち良かったです。これがまた、友達R君の誘いで初外部バトルということで一つの自信になったのではないでしょうか。(誘ってくれた友達R君には賞賛の拍手送ります)泰清 や、Nosuke も見応えあって印象には残っているので、それぞれもう一個抜けると上がっていくなと思いました。
OPEN は、決勝の TAISEI / YUTO は自分の魅せ方が分かっていて、全てがバランス良くナチュラルで結果にも繋がってるので格好良いなと思いました。lacquer もオリジナルなスタイルが光っていたし、オシュリ もワールド全開な氣持ちが一番見えていて大健闘でした。ベスト10のみんなもタッチの差でしたが、全てがマッチした時にさらに良い踊りするなと感じさせる力があったので、もっと見たかったというのが本音です。
– 出場ダンサー等にメッセージ
大事なことは上にも書いたので…笑 どの部門でもそうですが、まずは『踊りが好き』というピュアな氣持ちを忘れずに、音を楽しんで仲間と遊びながら一緒に上げあっていってほしいなと思います。”その先に必ずそれぞれの何かがあるので” !! 自分もみんなの踊りを見て上げられたので更に踊りが好きになりました。これからも一緒に高め合っていきましょう。ありがとうございました!
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