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REVIEW | ST☆RT LINE 2025 – JUDGE’S COMMENTS

 

9月20日(土) 名古屋市天白区にある STUDIO FORCE TENPAKU  にて開催された、高校生以下のダンサーを対象にしたダンスバトル『ST☆RT LINE 2025』審査員総評を掲載!

 

LtoR…Rint / キャラメル / Mayu / Zuh

 

 

 

– バトル全体の感想

みんなそれぞれにとても良いダンスをするなと感じました。ダンスに対するみんなの気持ちがしっかりとダンスに出ていたこともあり、見ていてワクワクしたのと同時にとても感動しました。

 

– 印象に残ったダンサー / バトル (敬称等略)

みんなそれぞれに素晴らしいダンスでしたが、特に印象に残っているのは、CREW BATTLE の決勝戦 / ichika / lilkiko / 黒いTシャツに緑のズボンを履いていたbgirl / ピンクのニット帽被ったbgirl ですね。

 

– 出場ダンサー等にメッセージ

みんなすごく格好良かったっです。そのダンスに対する純粋な気持ちを忘れずに、これからも楽しんでいきましょう!

 

 

 

– バトル全体の感想

『踊りから音楽の聴こえ方が伝わってくる人』は予選から目立っていました。単純な上手さで際立っている子もいれば、気持ちや意志が伝わってくる子も沢山いました。予選はレベルの差があまり無い人から選ぶこともあって悩みましたが、”感じていることがより伝わってくる子” を選びました。

対面になってからは、しっかりと相手とのやりとりが見えるバトルもあり、遊びの部分や楽しんでいるのも見られて、とても見ごたえがありました。

 

– 印象に残ったダンサー / バトル (敬称等略)

クルーバトルは決勝かなり熱かったですね。Urban Flux はクルーがひとつの塊になって、仲間を背負って自分を出しきって、仲間のムーヴにバックフォローが気持ちをのせていたのがぐっときました。Ⅳelements+音リ は、個々の強さはもちろんですが、仲間を信頼して踊ってるのが伝わってきました。重厚感がありましたね。レベルは様々でしたがベスト4まで上がれなかった中では、バンダナとタオルの色を揃えたチーム は普段の背景が見えてとても良い雰囲気でした。

個人での予選通過者は皆自分自身をレペゼンで来ていたし踊り合いになっていました。中でも shui のそのままが出ているダンス、Ichika の流れるようなグルーヴが印象的でした。勝ち上がれなかった人の中で印象に残ったのは、

UNDER CLASS では 黒バンダナ黒Tシャツ / カーキ上下 POPPER 男の子 / 黒のストライプ来てたPOPPER 女の子 / LAキャップKRUMP 男の子 / 赤黒サッカーシャツKRUMP 男の子

OVER CLASSでは、オレンジと緑のキャップ 男の子 / 黒緑B-GIRL / オレンジ緑HIPHOP 女の子 / LAキャップ緑Tシャツ女の子 / NYキャップ白T 女の子 / 水色バンダナ&タオル 女の子 / 赤キャップ?LOCKING

TOP CLASS では、Aピンクのトップスの女の子 / 黒Tシャツ下デニムのbboy / 黒ニットの女の子

 

– 出場ダンサー等にメッセージ

ダンスは自分が踊るときに、ジャッジ / 同じサークル / 対戦相手 / 見ている人が、同じ曲を同じ空間で感じています。感じ方はそれぞれで、好きな曲、苦手だなあと思う曲もあると思います。でも、バトルの場でなければ、どんな曲でもワイワイ皆で楽しめるものだと思っています。イケる!と信じて飛び込んでみましょう。

ひとつの曲でも人によっては、ここはメロディーがめっちゃ気持ち良い。いや、自分はサビのビートの方が気持ち良い。ビートでこんな感じでリズムがあふれてくる。いや、ビートで自然と体がコントロールされていく。だれも丸々一緒なんてことはありません。音楽を感じて自分から勝手に出るものがあること。それを同じ音楽を聞いている人に、「ああ、そっちはそうなんだ、俺はね!」ってやりとりする楽しさを大事にしてほしいです。バトルは勝ち負けがつきます。

同じくらいのスキルで同じくらい伝わってきたら、どちらかめっちゃ悩みます。勝とうとする気合いみたいなもの、スキル、先に踊った人の雰囲気を飲み込んで上回るようなバトルやサークル慣れ、いろんな要素で伝わりかたはより強くなります。

総評でも言いましたが、ダンスはコミュニケーションです。自分がよく「話す」ということ例にしますが『自分の思っていることを伝える「話す」  :  「ダンス」』『話し方がききとりやすい : ダンス技術が高い』『話す順序がうまい : 踊りに起承転結がある』『声が大きい : 自信をもって思い切り踊る』『自分自身の言葉ではなせる  :   感じたままを踊れる』『話されたことに自分の言葉で返せる :    人の躍りから受け取ったものに自分の躍りで返せる』こういったものでよりその人本人というものが伝わって、感動したりするのだと思います。

しかしバトルとなるとその日勝つ人は一人だけです。じゃあ予選落ちはただダメなのか、ぼくは予選落ちした皆さんからもものすごくいろんなものをもらってます。そのお陰でジャッジムーヴはめちゃくちゃ長くなりました。たくさん受け取ったからです。ありがとうございました。また会いましょう。

 

 

 

– バトル全体の感想

全体を通して、技術があり、音と遊んでいる子が多く、とても楽しく見させていただきました。特に UNDER CLASS では「出来ることを一生懸命にやる姿」や「ダンスが大好き!」「ダンスが楽しい!」という気持ちがまっすぐに伝わってきた子も沢山いて、それは自分自身も大切にしたい部分で、改めて気づかせてもらいました。

一方で、体は良く動いているのに基礎力が少し弱い子も多い印象でした。私の考える基礎力は、体の軸を安定させること(体幹)、リズムをしっかり刻むこと(リズムキープ)、基本の動きを正確にすることです(ステップ、up/down等)。

スキルやアイデアは素晴らしいからこそ、基礎がしっかりすると動きの明確さや可動範囲、バランスがさらに良くなって、もっともっと輝くと思いました。

 

– 印象に残ったダンサー / バトル (敬称等略)

クルーでは、カラフルだんごwithりょう は、衣装も揃っていて、それぞれの個性を生かしたルーティーンをミス無く楽しそうに踊る姿から、とてもチーム感を感じました。

ソロでは、グレーのハットに白黒チェックシャツの三つ編みの女の子 は、泣いていて心配していました。でも、自分が踊る番になると踊りが小さくなることもなく、自分に打ち勝つように踊っている姿が純粋に格好良かったです。

カーキの半袖シャツにハーフパンツのPOPの男の子 は、完全に自分の音の中で踊っているのが印象的でした。その音感があれば、もっとやれることが増えたときに大きな強みになると思いました。

NYキャップ(つばが茶色?)の白T・黒パンツの男の子 は、本人にも伝えましたが、音の捉え方やシルエットが格好良かったです。それを更に磨いて、見ている人にその格好良さを伝える表現にできれば、もっと良くなると思いました!!!

FINAL の AOI は、爆発力も印象的でした。相手のBBOYに負けないくらいの初っ端のヒットから、明確で繊細なウェーブまで、最後までパワーが弱まることがありませんでした。しかも雑さがなく、これこそ基礎力の賜物だと感じました。

 

– 出場ダンサー等にメッセージ

基礎は誰もが大事だと分かっていると思いますが、「当たり前」と思いすぎて後回しにしがちな部分でもあります。でも基礎こそがダンスの土台であり、迷ったときに戻れる「原点=頂点」だと私は考えています。

最後に、”自分のこだわりを1つでも持つ” ことが大切です。総評でも伝えさせていただきましたが、1人1人輝いている部分が必ずあります。「これだけは誰にも負けない!」というものを持てば、自分の輝きにつながり、それが個性になります。そのこだわりを更に輝かせるために、技術はもちろん、リズム感、グルーヴ、そしてダンスを楽しむ気持ちを重ねることで、自分だけの輝きが増え、武器になっていくのだと思います。

これからも自分の良さ、輝きを伸ばして、どんどん楽しく踊ってください。一緒にダンスを楽しみましょう。1日お疲れ様でした。そしてありがとうございました。

 

 

– バトル全体の感想

ソロ部門は、チャレンジ精神に溢れる子たちの姿勢が素晴らしく、見ていて微笑ましく、みんな応援したくなりました。原石だからこその斬新さや驚きがたくさんあり、ジャッジという立場でありながらとても楽しませてもらいました。特にトーナメントに上がったメンバーは、勝ち上がる毎に自分の限界をどんどん超えて、アイデアとパワーを絞り出しながら成長していく様に胸を打たれました。

CREW部門は、大人顔負けのハイレベルさで、何度もぶち上がりました。ただ自分が見ていた範囲だと、ルーティンをうまく活用できているチームは少なかったので、その分個々のスキルが高いチームが抜けていったと思います。

ソロ部門に出ていた子たち同士が CREW を組んで、負けじとたくさんチャレンジしていたのも、このイベントならではの暖かい空気が感じられて最高でした。

 

– 印象に残ったダンサー / バトル (敬称等略)

CREW 部門では、Urban Flux は見ていてずっとワクワクしました。メンバーそれぞれの引き出しの多さと、チームメイトへの信頼感が滲み出ていて素晴らしかったです。それを一掃する SENA は圧巻でした。

ソロ部門では、メガネをかけたB-girlの子 は、柔らかい体とオリジナリティ溢れるムーブの組み立てが見ていて釘付けになりました。黄色のTシャツ (赤いプリント) の男の子 は、終始ノリノリで表情も最高でした。

 

– 出場ダンサー等にメッセージ

総評でも言いましたが『ダンスは最高の遊び』です。勝ち負けも大事ですが、思いっきり遊んで楽しんでる人が最強だと思います。スキルと遊びのバランスを大事に、自分らしく伸び伸び踊っていってください。ありがとうございました。