1. HOME
  2. 特集
  3. JUDGE’S COMMENTS | WHO GOT THE PROPS vol.6

JUDGE’S COMMENTS | WHO GOT THE PROPS vol.6

 

2018年10月7日(日) 名古屋市中区にある CLUB MAGO で開催され、160名を超えるエントリーが集結し最高潮の盛り上がりを見せたダンスバトル・イベント『WHO GOT THE PROPS vol.6』で審査員を務めた4名の総評を掲載!

 


 

 

– 全体の感想

全体的にとてもレベルが高く、気持ちを前に出してくるダンサーが沢山いて、終始熱い気持ちで観させて頂きました。

 

– 印象に残ったダンサー, バトルなど (敬称略)

akariik / てんてん / HIYU→ / Serina / スーパーYUKA / Kazufreak / ひゆう / SUSUMU / リューチャンノスケ / sorajiro… あと、名前がわからないけどポッパーの子ですね。

決勝トーナメントは、全員ヤバかったです。クソヤバかった!それぞれの大切にしていることを勝敗つけるって、本当に凄く、凄く、重大な事をしているんだなと再確認させて頂きました。ありがとうございました。

 

 

– 出場ダンサー等へメッセージ

出場していた人で最後まで残っていた人は、その日得たものをそのまま追求したら、次回また良い方向に変わると思います。最後まで残らなかった人には何も言うことは無いですね。バトルは、一人じゃできないし、相手がいて、二人以上が存在して初めて成立して、勝敗が決まる。

ここからが僕なりのバトルにおけるあり方なのですが…勝った人は、負けた人のプライドや気持ちなどを背負って次の試合に臨むべきだし、負けた人は、自分に勝った人を最後まで応援するべきだと思います。そしたら、盛り上がるバトルがもっと生まれると思いますし、出ている側も、見ている側も、最高の空間をみんなで楽しめると思います。あくまでも自分の考えなので、共感出来る人は耳を傾けて頂けたら嬉しいですし、共感できない人は、人それぞれって事で!最高の一日をありがとうございました。

 

 

 

– 全体の感想

今回は、余裕たっぷりで踊っている人よりも、魂燃やして全力投球しているダンサーが勝ち上がっていったように思いました。個人的には余裕のあるクールなダンサーも大好きで、余裕をもって踊るスタイルが間違っているという訳ではなく、今回に関しては『折れず、ブレず、切らさず、迷わずに全てをぶつけているダンサー』が終始空気をつかんで、バトルを制していたように感じました。

 

– 印象に残ったダンサー, バトルなど (敬称略)

トーナメントに勝ち上がったダンサーや、私が予選からピックアップしたダンサーは勿論ですが、それ以外では、KIKU / ひゆう / OUKI / たくみ / SUSUMU / 社会貢献のTシャツの方…ですね。

 

 

– 出場ダンサー等へメッセージ

ジャンルにもよるかと思いますが、”バトルはダンスの楽しみ方の一つ” であって、バトルだけが全てではないと私は思います。なので、バトルでかかる or かからない関係なく、世の中に存在する様々な素晴らしい音楽を楽しんだり、ショーケースを観たり、ライブに行ったり…『バトル』や『ダンサー』という枠を外して、それぞれのスタイルで音楽やダンスを楽しみましょう!今回のイベントでもそうなのですが、ダンスを通して沢山の人達と出会えたり、繋がりを持てることも本当に幸せなことだなと感じるとともに、呼んで頂いた方々や、出場して素晴らしいダンスを見せてくれた皆様に感謝の気持ちで一杯です。なので、またどこかでお会いできた時はよろしくお願いします。今日はありがとうございました。

 

 

 

– 全体の感想

エントリー数も過去最高とあって、様々なスタイルのダンサーから沢山の刺激と感覚を頂きました。僕自身も学ばせてもらい、非常に素晴らしい時を過ごせました。ありがとうございました。

バトルは予選のシステム的に、二次予選の延長の 3人まで残るダンサーと、そこに残れないダンサーとでは差があったと思います。あの人数の出場者の中で、二次予選の延長 3人まで残るダンサーは、 “自分の中で貫いているのはコレ” “この部分では誰にも負けない” と思えるような武器を持っているダンサーだったかなと思います。

それ以降のバトルは、強力な武器を持ったダンサー同士の対戦になるので、それ以前の予選よりも更に、流れる曲や、ジャッジの好みによる采配などがより色濃く作用して勝敗が決まっていったように思います。つまりそこからのバトルの熾烈さはそれまでよりも桁違いに上がりました。総合トーナメントからは本当に気持ちのぶつかり合いを目で見えるほど感じるバトルばかりで、ほぼ全バトルでどちらに手を挙げるべきか悩みましたが、先ほど言った事とは異なる味を出す人や、新たな感覚を見せてくる人に引き寄せられ、僕は手を挙げていたと思います。

 

– 印象に残ったダンサー, バトルなど (敬称略)

リスペクトすべき素晴らしいダンサーが、本当に沢山いすぎました。嘘ではなく一人ずつあげていくと恐らく25人くらいになるのかなと思います。キリがないのですが…MOMOC@ / JUNA / CHIHIRO / キャラメル…は特に強烈に印象に残っています。

 

 

– 出場ダンサー等へメッセージ

バトルで勝ちたくて出場したダンサーで、結果に納得いかず負けてしまった人達へ僕なりの意見を言いたいと思います。一次、または二次予選で負けてしまった人達は、運やタイミング、ジャッジの好みによって負けてしまった部分は勿論あると思います。しかしそれらを言い訳にして、「あのジャッジは分かってない」と思いながら帰ったりしないで欲しいと個人的に思っています。何故なら総合トーナメントで勝ち上がる人達は、ジャッジが分かっているとか、分かってないとか関係なく…”無理矢理にでも分からせる” ぐらいの説得力がある何かを持っている人達だったからです。

バトル。それは自分の踊りを他人と比べられ、それを他人が評価する、考え次第によっては理不尽な舞台であると、僕は思っています。あの人は分かってる、あの人は分かってない…そんな条件指定のタイミング狙い的な考え方では、あのレベルのバトルで勝ち上がるための道をこじ広げていくことは恐らく困難であると思います。運やタイミングなどは、どんな実力者でも絶対に付きまといますが…自分特有の色を見つけ、それをより濃くしていく事が、結果を残す事に繋がる道となりうるのではないかと、僕は感じています。

 

 

 

– 全体の感想

まず、一度予選で負けてしまってもそこから敗者復活の二次予選があったり、各ビートの優勝者を決めて、そのあとWILD CARD を加えた総合トーナメントがあったりなど…今までに見たことがない斬新なバトルシステムが新鮮で、とても楽しくジャッジさせて頂いたイベントでした。また、ビート別に部門が分かれていることから、出場者の皆さんが様々なジャンルにも触れる事が出来て、互いが刺激しあい、そして高め合っているような印象を受け、他にはない唯一無二の空間が存在していたと思います。

– 印象に残ったダンサー, バトルなど (敬称略)

名前を出したいダンサーはキリがない程に沢山いますが、その中でも特に印象に残っている人を何人か挙げさせて頂きますと…CHIHIRO はスキルやバイブスなどはもちろんですが、相手によって戦い方を変えていてかなりバトル巧者だと思いましたし、KRUMPER にも負けないくらいのエナジーを感じ、すごく印象に残っています。JUNA は、小さい体から出てくるエナジーやバイブスにはグッときましたし、なによりスキルがピカイチでかなり喰らいました。ひゆうくんは予選から格好良いと思っていて印象に残っています。また、全ジャンルに出場されていて結果も残したキャラメルは、とても格好良かったです。自分が担当させて頂いた HEAVY STYLE BEAT 部門は、特に3人を決める時など、本当に甲乙つけがたいバトルばかりでしたが、その中で infinity twiggzchild twiggzgirl loopz は特に印象に残っています。

 

 

– 出場ダンサー等へメッセージ

今回ジャッジをさせて頂き、出場者全員の思いや熱を感じることが出来て、本当に勉強になりましたし、僕自身にとっても最高の刺激となりました。その中で個人的にも感じたことは、基礎やスキルなどは大前提に大切であり重要ですが、それに加え自分のスタイル、カラーなど『自分が信じているものを表現している人』が、存在感を放っていて格好良かったですね。バトルである以上、相手や他者との勝敗がついてしまいますが、大切なのは『目の前にいる相手ではなく、自分自身に勝つことが出来たのか?』という部分だと思っています。自分を信じ、自分を常に客観的に見て、ダンス力、人間力ともに成長していくということを僕は一番大切にしています。皆さんもダンス力、人間力を成長させていきながら、何よりもダンスを好きになり楽しんで頂けたら嬉しいです。出場して頂いた皆さんのダンスを審査員として見届けさせて頂き、僕自身も本当に勉強になることばかりでした。今回僭越ながら、ジャッジをさせて頂き本当にありがとうございました。自分も頑張ります。

PHOTO : CARAMEL
TEXT EDITED : SOUL CITY NAGOYA