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JUDGE’S COMMENTS – N.S.Y vol.16

 

2017年4月16日(日) 名古屋市中区にある CLUB MAGO で開催された HIPHOP 2on2 BATTLE『N.S.Y vol.16』で審査員を務めた4名の総評を掲載!総勢 96組, 192名が参戦し繰り広げられた、激戦のバトルを審査員4名がそれぞれの観点で振り返る!

 


 

 

– 全体の感想

まず噂に聞いていたバトル数にびっくりしました。でも “敗者復活” などバトラーにはやさしいシステムで、トーナメントに進むチャンスが二度あるのは面白かったですね。そして色々な世代が交わりバトルしていて『ダンスを通して世代が繋がる場』でもあり、色々な地域からの参戦もあり、色々な繋がりが生まれる良い空間でした。

 

– 印象に残ったダンサー, バトルなど

印象に残ったバトルは『TAKESABRO+YOSHIO vs 暴れん坊将軍』ですね。一番熱かったし、一番悩みました。良い踊りをしてる人が多くて印象に残った人が沢山いました。その中でも特に強く印象に残っているのは、赤ちゃんをおんぶしてバトルに出ていたママがいたのでびっくりしました。さすがに踊る時は友達が抱っこしたりしてましたが「ダンスが好きなんだなー」と思ってほっこりしました。ママダンサー頑張ってください。

 

– 出場者等にメッセージ

N.S.Y は、ダンスを通していろいろな地域、世代が繋がれる場所だと思うので大事にしてほしいです。そしてこの場所で高め合い色々な物を掴んでいってください。後はイベントの総評でも話しましたが、ダンスだけじゃなくて音楽, カルチャーなども触れていき、それに触れた時に自分が感じたことが自分の個性になっていくので、自分のバランスを見つけて続けていって下さい。

 

 

 

– 全体の感想

色々な意味で想像以上に壮絶であり、想像以上に楽しい一日でした。イベントやバトルの内容は、とてもハイレベルで、ハードルが高いと思う反面、どこかアットホームで温かさも感じられる雰囲気は名古屋で一番行動力のあるUCが各地で色々なものを見て、感じて来たからこそ生まれるホームに対する想い、知的な彼らしい考え抜かれたイベント構成からなるものでしょうか。名古屋で一番お調子者のMC ROKUDENASHIの起用や操り方もさすがの一言です。気付けばMCからのイジりを楽しんでいる自分がそこに居ました。笑

バトル全体を見ての印象ですが、ベーシックを丁寧に踊っている女性ダンサーが多く好印象でした。女性特有の繊細さから出るものですかね、クセの強い自分からは羨ましい限りです。子供達の自由さや仲間意識も印象的です。小学生の時にエアガンのサバゲーで本気で戦っていた頃の自分を思い出させられました。

 

– 印象に残ったダンサー, バトルなど

敗者復活に始まり、ベスト16のトーナメントからは全て印象的です。スキルはもちろんのこと、勢いや熱量が半端なかったです。そして決勝… もうシビれまくりました。

個人的にはやはり『RICO (1993)』にはとにかく度肝を抜かれました。今回初めて見させて頂いたのですが、10代の時に名古屋で生まれて初めて生で Misfits を見た時くらいの衝撃です。スキル、グルーブ、雰囲気、どれを取っても本物で彼女が踊る度に終始勝手にワクワクしてました。元チームメイトの『MOTOTAKA (BANZAI PRODUCTION)』が敗者復活から勢い出てきてノリノリだった事を始めとして、自分の身近なダンサーが予想以上に良い踊りをしていたのも刺激的でした。あとチーム名を忘れてしまったのですが、予選でちょっとだけお姉さんの方と出ていたキッズの子のピュアな瞳が忘れられません。是非ともまた踊ってる姿を見に行きたいです。

 

– 出場者等にメッセージ

色々な経緯を経て、現在では若者育成や DANCE LABO として業界の裏方に回っている自分からしてみれば、今回出場されていた皆さんの踊りは何百倍も素晴らしいです。自分には皆さんのように見ている人に「おおーっ!」と言わせるような踊りはもう出来ません。ただ、それなにりに長い年月 HIPHOP を愛し、ダンスに没頭してきた一員として一言。

ダンスは日々様々な事を自分に教え、与えてくれます。また人と人を繋げ、未来を広げてくれます。全国の第一線で活躍するダンサーから地元の先輩や同世代、、後輩や生徒達に至るまで、繋がった人全員から色んな事を体験させてもらったり、学ばせてもらったりで今の自分も形成されています。そして何よりも日々の元気やパワーを貰ってます。ダンスに限らずなんですが、そういった人と人を繋げたり、元気をもらったりするツールがある人生って楽しいし、やっぱ得ですよね。人それぞれスタンスはあると思いますが、自分も含め、皆さんにも許される限り踊り続けてもらい、繋がりと広がりを大切に、大小関係無く、これからも全員で素晴らしいダンスライフを送っていけたら幸いに思います。そのためにも会場でも言わせてもらいましたが、怪我には十分に気をつけてください。皆さんの今後のご活躍、ご発展を陰ながら応援しております。それでは次回はまた違った形でお会いしましょう。

 

 

 

– 全体の感想

NSYは僕も頻繁に出させて頂いているイベントなのですが、毎回ハイレベルなバトルが多く、いつも刺激がもらえますね。今回も関東、関西、北陸からバトラーが集まって、UCさんの熱い思いが名古屋だけでなく県外にも行き届いている証拠だと思い、ジャッジという立場はすごく良い経験になりました。

 

– 印象に残ったダンサー, バトルなど

印象に残ったバトルは決勝の『YOSHIO & TAKESABURO vs 1993』と、『YOSHIO & TAKESABURO vs 暴れん坊将軍』ですね。トップダンサーのYOSHIOさんとTAKESABUROさんを倒したいという気持ちが目に見えるくらいに踊っていて、それに応えるように2人も踊っていて、その気持ちのぶつかり合いが、本気でバトルしてるなと思いました。

個人的に印象に残ったダンサーは『ERi FeNeSiS (Superwoman)』ですね。この日は少ししか見れてないですが、本当に格好よかったです。純粋にもっと見たかったです。

 

– 出場者等にメッセージ

僕より上手いダンサー、格好良いダンサーの方は本当にこの場に沢山いたと思います。上手い人でも、その人自身の個性だったりオリジナルな部分が見たかったのが正直な感想です。今回負けて悔しい思いをした人や、納得がいっていない人もいると思います。しかし、僕のジャッジは僕個人の感覚でしかないので、誰になんと言われようと曲げたりはしません。僕もダンスが好きで、バトルが好きで、NSYが好きです。だからこそ、また皆さんとNSYでバトル出来ることを楽しみにしています。本当に皆さんに良い刺激をもらいました。お疲れ様でした。

 

 

※敗者復活バトルのみ担当

– 全体の感想

相変わらず長丁場で、しっかり運営できず皆さんに迷惑かけた部分もありましたが、最初から最後まで熱気溢れる空間にすることが出来て、皆さんに感謝しています。ありがとうございました。

 

– 印象に残ったダンサー, バトルなど

僕のブログを参照ください。
http://uc.bdance.jp/s/article/449093340.html

 

– 出場者等にメッセージ

あらゆることを沢山知って、沢山経験して下さい。そして、沢山好き嫌いして下さい。何か一つを知れば、その倍知らないことが増えます。何か一つ分かれば、その倍分からないことが増えます。そして、“知らない” “分からない”ということが “知れる” し、“分かる” ようになります。また、“嫌い” があるから、“好き” があるし、好きがたくさん集まれば、大好きも生まれるし、“嫌い” ならば、いつどの瞬間に“好き”になってもおかしくないと思います。無関心、無気力からは何も生まれません。いや、“生まれない”ということが “生まれる” のかもしれませんが…

とにかく、そうした気付きを繰り返す中で出来た “自己” を “表現”していくのがHIPHOPだと僕は思っています。更にそのHIPHOPのパワーを、自分と、その周りに使える人間になりたいです。という最後は僕の目標でした (笑) また次回もよろしくお願いします。

TEXT EDIT : SOUL CITY NAGOYA