KENTARAW (THE FLOORRIORZ) – INTERVIEW
『Battle of the year』で日本勢初となる優勝を手にした『THE FLOORRIORZ』の一員でもあり、2015年11月15日(日) に名古屋で開催されたBBOYバトル『VOLCANO vol.3』でもジャッジを務めた、日本を代表するBBOY「KENTARAW」氏にスペシャルインタビューを敢行!THE FLOORRIORZ, TAKE NOTICEのメンバーとして、世界の様々なバトルで華々しい活躍を見せる彼の内面に迫りました!
– 今回『VOLCANO vol.3』にて、初めて名古屋でジャッジをされたと伺いましたが、名古屋のBBOYシーンの印象を教えてください。
どこの地方へ行っても思うのですが、やはり「ムラ」があるなと感じました。
頭が一つ出てる人はどのシーンにもいるんですが、皆がそこに行く為の「自分だけの何か」を見つけれたらいいなと思います。あと全体的な印象としてクラッシュが多いなと思いました。それが原因で、動きが見づらくなってしまっていて勿体無い場面が多かったです。
でも、名古屋独自のスタイルも同時に見ることが出来たので、楽しかったです。
– KENTARAWさんは、関東では、学生限定バトル「FLAVOR」などを主催していますが、特に名古屋の若い世代のBBOYたちを見てどう思いましたか?
キッズのBBOYやBGIRLでいうと、名古屋にもこんなに凄いテクニックの子たちがいるんだな!って驚きましたね。大学生くらいのBBOYたちは、関東とほとんど大差がないと思いましたね。関東でも通用するレベルのBBOY達がいっぱい居たと思います。
– 今年の『Battle of the year』では、「THE FLOORRIORZ」の一員として日本人初となる優勝を成し遂げましたが、実際優勝してみてどうでしたか?
正直、自分個人としては、特に変わりはないですね。でも「THE FLOORRIORZ」というCREWの一員としては、日本で初めての世界一をとったので、これをキッカケにしてこの後に繋がる新しい事ができたらいいなと思います。例えば誰かがダンスで生活できるようになったり、社会に対して何か新しいことをアピールできたり、そういったBBOYの新しい可能性を広げれるような事に、自分が少しでも貢献できたら良いなと思います。
– 社会に対してのアプローチという部分に関して、KENTARAWさんはストリートシーンを積極的にサポートしているアンダーウエアーブランド『FREEGUN』で普段は働いていらっしゃるとお伺いしました。その会社に入ったキッカケなどをお聞きしてもいいですか?
はい、最初は「THE FLOORRIORZ」メンバーの「TAISUKE」がFREEGUNからサポートを受けていました。僕自身が結婚や将来の事を真剣に考えて就職活動をしていた時に、TAISUKEがたまたま営業職を募集していたFREEGUNを紹介して貰った事がキッカケになりました。
– 今後はその会社でどういったアプローチをしていこうと考えていますか?また目標などはありますか?
まずは、今できる仕事をしっかりこなせるようにならないといけないなと思います。一つのことを真剣にやるという事は、仕事もBBOYも共通していると思うので、今後は自分のBBOYとしての経験を活かして頑張っていきたいです。また、もっとスキルを学んで、今までお世話になったBBOYシーンに何か落とし込み、今後はBBOYをサポートしたり、BBOYの仕事に繋がるような事ができれば良いなと思っています。
– では、最後に「BBOY KENTARAW」個人として今後の展望があればお聞かせください!
普段は社会人としてはさっき話した様な感じで考えていますが、やっぱりBBOYとしては、ずっと「BBOY」でいたいです。下の世代に色んな事を繋いでいったり、仲間達とパーティーしたり、楽しく過ごしていきたいです。おじいちゃんになっても自分がBBOYって言えるように、このシーンで楽しく居続けられたら良いなと思います!
TEXT EDIT : SOUL CITY NAGOYA