1. HOME
  2. 特集
  3. COLUMN – daft・JDD 振り返り記

COLUMN – daft・JDD 振り返り記

 

daft, INDIAN CREW として全国的に活躍する、東海地区を代表するHIPHOPダンサー『UC』による SOUL CITY NAGOYA COLUMN 第八弾!

 


 

どうもです。8月も終わりですね。

先週末なんて夜寒いくらいでしたね。そんな週末に、僕は熱い熱い現場にいました。

 

 

「JAPAN DANCE DELIGHT vol.22 FINAL」

 

毎度ながら、すごい現場でした。

さすが世界最大級といわれるストリートダンスコンテストですね。

単純に熱量がすごかったです。

 

イベント全体の話は個人ブログ(http://uc.bdance.jp/)を見ていただくとして、

ここのブログでは、自分たちのことだけ書かせていただきます。笑

 

僕は今回daftというチームで出場してきました。

初めてJDDのFINALに残ったのがvol.18で、そのあとvol.19も出場しましたが、

vol.20,21は出場できず。

そして、今回3年ぶり3回目のFINAL出場となりました。

 

出場するのも3回目ですし、1回目、2回目なんて入賞できるとも思えないような踊りしかできていなかったので、今回は本当に自分たちらしい作品を提示したいと思い、臨みました。

 

そんな僕らが今回JDDのFINALでの勝負曲に選んだ曲がこちら。

 

 

「禁断の惑星」

Taboo1 feat.志人 produced by DJ KENSEI

 

僕の大好きな降神の志人さんが、東京のアングラ代表ラップグループMSCのTaboo1さんにフューチャリングされた曲。

ビートは日本を代表するDJ KENSEIさん!

 

この曲はもう何年も前から大好きな曲なんですが、 もうとにもかくにもかっこいい!

まずトラックがかっこいい!

疾走感の中に何とも言えない中毒性があって、 無条件にテンション上がるし、 ジワジワと内側から込み上げてくるものがありますね。

 

そのトラックの上で攻め立てる2人のリリックがまた最高でして。

リリースが2010年なんですが、2015年の現在でも響きまくる、現状を捉えまくってる、ていうかむしろ預言者か⁈くらいの勢いで突き刺さります。

リリックの内容ももちろんですが、 2人のラップのリズム、フロウも最高です!

余裕で聴き取れるし、すごく心地良いし、心を鷲掴みされて、揺さぶられて仕方ありません。

 

特に志人さんヤバすぎなんです!

降神はぜひチェックしてみてください!

THE BLUE HERB好きな人とかは絶対ハマりますね◎

 

そして、この曲がさらにヤバいところはPVもめちゃくちゃかっこよくて面白いというところ!

イルすぎる!ブッとんでる!

もう一発でノックダウンです笑

 

そんな、俺の愛してやまない曲のひとつなんですが、

以前からのまさひろとの見解は「かっこいいけど、踊れる曲ではない。」というもの。

 

だけど、 JDDという化け物ばかりが集まり、さらにその化け物たちが本気で挑んでくるあの舞台で、

daftというチームをどうやったら提示できるかと考えたら、

僕らは飛び抜けたスキルがあるわけでもないし、

人数も最少人数なわけだし、

まとまりにいっても、埋もれるだけだなと。

 

チーム監督(笑)でもあるTAEさんの後押しもあり、

とにかく心込めれる曲がいいと、 出るからには勝負したいと、 俺がまさひろを説得して、

今回は禁断の惑星一曲使いで挑むこととなりました。

 

そこからは、改めてリリック聴き直して、全部暗記してw、

PVに使われてる映画も探し出して全部観たし、

とにかくこの曲と自分たちの踊りで何が表現できるのか、 自分たちからどんなフィーリングが引き出せるのか、

アタマ悩まし、身体動かし、振りや構成を絞り出す日々でした。

 

まぁ僕らはあんまり振りという振りはないのですがf^_^;

細かく決めないし揃えないといか、 決められないし、揃えられないのだけだけど。

 

それでも、狙い過ぎず、でもありきたりじゃなく、

曲を活かしながらも、曲に負けないように、

必死に作品創りを進めていったわけなんですが、

そんな僕らを、色んな方々がサポートしてくれました。

 

まずは、 なんと言ってもpineapplestudio様。

 

 

ストリートに根差した東海を代表するストリートダンススタジオ。

オーナーの高橋さん(JUNJUNさん)は、JDDの日に発表されてダンス界が震撼した「ダンスプロリーグ」の監事に就任するほどダンサー、ダンスシーンに理解と愛情のある方。

僕らの作品創りのためにスタジオを提供していただきましたm(_ _)m

ほんとにありがとうございました!!!

 

あとは、FIVA DANCE SCHOOLさんもお世話になりましたし、 急なレンタルにも快く応じていただいてほんとに嬉しかったです。

 

衣装面でも、 長年daftの衣装制作をお願いしている.boil design様が今回も強力にサポートしてくれました!

http://boildesign.com/

 

俺がPV観せて、このイメージで!

みたいに丸投げしたのを、期待以上のデザインで応えてくれました! さすがです!

 

 

vol.18とvol.19のJDD出場時も、その予選出場時も毎回.boil様に衣装作ってもらいましたが、

毎回ムチャな注文聞いてくれて、お気に入りの1着を創ってくれる心強い存在です◎

 

さらに、今回はあのJADE様が僕らのためにシューズを提供してくれました!

 

 

 

提供していただいた靴がほんとに軽くて踊りやすかったです!!

 

ガチでダンサーにはかなりオススメです!

軽くてグリップ良い感じに効いて!!

 

僕はたぶんすぐに履き潰しちゃうんで、そうなったらもう一足買います!

てくらい、履きやすくて踊りやすいです◎

JDD当日にはデザイナーの方とも対面できて嬉しかったな!

 

そして、 チーム監督のTAEさん!w

いや、ほんとにお世話になりましたm(_ _)m

仕事に練習に練習に迷惑ばかりかけていたのに、 嫌な顔せずに自分を犠牲にしてでも俺中心の生活を送ってくれて、

誰より応援してくれて、アドバイスしてくれて、 TAEさんのセンスも作品創りにめちゃくちゃ生きました!

俺らだけじゃ辿りつけなかった感覚、発想をたくさんいただきましたm(_ _)m

ありがとうございます!

ほんとに俺らだけじゃ何もできてなかったです。

 

 

そして、 応援してくれた皆さん、

気にかけてくれた皆さん、 ほんとにほんとにありがとうございました!

100人以上の人が応援席で来てくれたこともほんとに嬉しかったです◎

ほんとにチカラになったし、 絶対良いもの見せたいってモチベーションになりました!

 

そんなこんなで、 なんとかカタチにしたけれど、

してもしても不安は不安で、 もっと良くできるんじゃないのか、 考え過ぎると逆に良くなくなるんじゃないかとか、

もう泥沼にハマりそうで、 最後の方はさっさと本番来ないかなーと思ってましたね笑

 

結果、最終週も最後まで微調整繰り返して、

JDD当日、 会場入りして場当たりしてそのステージの壮大さにテンション上がって、

音源チェックで音の良さにテンション上がって、 1部前にdaft&Skullz応援席でみんなに会ってテンション上がって、

JUDGE DEMO見てテンション上がって、

出番来てからはもうあっという間でした。

 

 

あれだけ時間かけたけど、 最後は一瞬。

色んな想いが交錯しながらも、頭真っ白。

矛盾してますね笑

やっぱり気持ち良かったし、楽しかったですね。

ソロもっとかましたかったけど。

 

 

JDDには3回目の出場だったけど、 3回の中で1番ちゃんと踊れたかなっていう感じでした。

反応も上々でした。

 

曲を知っている人はぶち上がってくれたし(曲にw)、知らなかった人も、あの曲は一体なんなんだ?!とすごく反応してもらえたし(曲にw)、それでも、中には、 曲と踊りがすごくマッチしていたよと俺らの踊りも含めて褒めてくれる人もいたり、入賞すると思った!とまで言ってくれた人も少なくなくて、 素直に嬉しかったです◎

 

結果、 入賞は出来なかったです。そう甘いもんじゃないですね。

 

今回の入賞チームを観ると、 非常に“クリア”な踊りをするチームや、“分かり易い”踊りをするチームが結果に繋げているように思えました。表現として大切なことですよね。

 

最近、「技術は磨けば磨くほど、透明で見えなくなるようなもの。」という言葉にすごく納得をしていたので、

世界最大規模でのコンテストだからこそ、 そういうレベルを要求されていくのも当然のことかなと思えました。

僕らはまだまだ伝えたいことを伝えきれていないなと。技術の未熟さは、見せたい景色を濁らせているし、ぼかしている。

 

それも含めて感じてくれたり、受け取ってくれたり、解釈してくれた人たちがいることも確かで、 その点についてはほんとに嬉しいし、 身も心も削って創った作品だけに踊り手冥利に尽きます。

 

今回「禁断の惑星」で踊ったことは俺らなりのチャレンジだったし、 思い返せば、ターニングポイントではいつも思い入れのある一曲に出会ってきました。

 

 

名古屋の先輩たちに初めて受け入れられ、NHKでも取り上げられた時の、

「ONE MIC」NaS

 

県外のコンテストで初めて入賞し、大阪のトップダンサーたちに受け入れられた時の 、

「ONE HOPE」RootsManuva

 

JDD FINALに初出場した時の、

「THE GROUND CUMBIA」OBRIGARRD

 

 

どの曲も今でも大好きな曲で、ほんとに思い入れのある曲です。僕らに近い人たちの中では、この曲といえばdaftみたいなイメージ持ってくれてる人とかもいて、 そういうのってやっぱり嬉しいし、チームとして、大切だなと思います。

 

今後もそういう運命の曲に出逢えるように、 日々の生活の中でしっかりアンテナ張って、 たくさんの音楽にも芸術にも人間にも触れ合って、 出逢える素地を作っておきたいと思います。

 

そして、 出逢えた時に、自分がどんな踊りで表現できるかというところも、結局毎日何を感じ、何を考え、何を意識しているのか、どんな感情を抱いてきたか、という感覚の積み重ねと、ダンサーである以上、自分の身体で表現するための身体とその使い方。 これの追求が大事だなと。やっぱりダンスは人生ですねw

 

限られた時間の中でひとつずつやっていけたらと思います。

 

そんな感じです。

 

最後に、今回のディライトネタは今後踊る予定はありません。 もしかしたら、 トウカイズムで踊るかも。 くらいです。

 

きっとJDDより出せる瞬間が来るとは今は思えないので。 JDDの時に生で観ていただいた人はほんとにほんとにありがとうございました!

 

て、やたら大げさだけど、 いつか振り返って、

 

あの頃の自分はまだ未熟なくせによくやりきったとか言ってたよなー。 恥ずかし!と笑える自分になっていたいです。また毎日一生懸命仕事して飲んで遊んで踊って、 楽しく過ごしていきます!

 

会った時には遊んでください◎面白いところには誘ってください!

 

ではでは