REVIEW | BOUNCE TO BOUNCE vol.1 – JUDGE’S COMMENTS
1月14日(土) 名古屋市東区にある STUDIO ONEWAY NAGOYA にて開催された、スローテンポ音源限定で展開される学生ダンサーを対象にしたダンスバトル『BOUNCE TO BOUNCE vol.1』審査員総評を掲載!
LtoR…おちょぼ / Jr Loopz / HINA / YUSUKE333
– バトル全体の感想
エントリーされたダンサーの皆さんありがとうございました。今回のバトルは、同世代の中で NEWBIE とOPEN に分かれているというmあまり見ない形式、そして SLOW TEMPO MUSIC 限定という事で、エントリージャンルに偏りもあったため、ジャンル内での比較等を見ることで出来て面白かったです。
小中学生の部について、人数は少なかったかもですが、NEWBIE については非常に予選から僅差だったと思います。OPENは『自分のスタイル』を見せつけてくれた子が本選に上がったと感じます。HIPHOP の子たちがほんとにレベルが高かったですが、スタイルが非常に似ている子が多かったです。ダンスのルーツは同じでも人間としては別人なので、先生や教えてもらったものを噛み砕いて自分のモノにしてください。
高校大学部門について、NEWBIE では、まだまだ伸び盛りなダンサーがたくさん見れました。ジャッジに Jr.Loopz がいたこともあると思いますが、クランプダンサーの人数に驚いたと同時に、ジャンルそのものの勢いを感じました。
– 印象に残ったダンサー / バトル等 (敬称略)
<1部 NEWBIE >
予選落ちしてしまったポッパーの二人は惜しかったです。『バトル』となると少しパワーが足りなかったと思いますが、丁寧な技術が見えました。少しギアを上げて踊れると結果が変わったと思います。優勝の Ryusei はすごかったです。技に失敗してもそれを感じさせないリカバリー能力が見えました。
< 1部OPEN >
Meari / NANANE / SENA が、とてもよかったです。惜しくも予選落ちしてしまいましたが、LOCKの女の子もよかったです。曲が SLOW MUSIC 限定という事もあったので難しかったと思いますが、チャレンジ精神にリスペクトです。
< 2部 NEWBIE >
名前がわからないのですが、赤のTシャツのクランパーの子(二次予選ラストに踊ってた子?)が良かったです。もう少し『ダンス』になると更に良くなると思います。優勝の YUITO は、ダンスやファッション等、トータル的に “自分のスタイル” が見えていたので良かったです。あと『バトル』してましたね。準優勝の かほ は、どんどん良くなっていきました。もっと飛ばせると思うので、これからも頑張ってください
< 2部 OPEN >
KiraQueen は、あのバトルスタンスを貫いてほしいです。かっこよかったです。Lacquer は、スタイルがめちゃくちゃクオリティ高いですね。自分もタット好きですが、あそこまでナチュラルにダンスに組み込めれるのはすごいです。Toa との ベスト4 は、とても迷いました。Toa の色気が高校生とは思えなかったです。ベストバウトです。そして、SUZAKU / のの も安定していてとても良かったです。
– 出場ダンサー等にメッセージ
当日の総表時にも話しましたが、衣装やファッションに少しこだわりを持つといいと思います。自分も服装について全然自信はないですが、気分が上がる服を着てバトルに出ます。ダンスにおいてファッションは『自分を作る』ことにも直結すると思ってます。ダンスの歴史と共に成長してきた各カルチャーの象徴でもあると思いますので、ダンスと共に研究してみてください。ダンスについては格好つけなくてよいです。NEWBIE は特に4年未満の方々ばかりだと思うので、がむしゃらにさらけ出してください。
予選、本選通してボトルスピンが多すぎた印象でした。個人的には踊ったことないタイプの曲でも『やってみるか』と積極的に出る人を加点したいです。曲を待ち続けて最後に中途半端ムーブするより100倍格好良いと思っています。ダンスの世界で年齢が近いのにダンスの『キャリア』が大きく違うことも多々あります。そんな中、同じ土俵で戦えるバトルは少ないと思うのでまたぜひチャレンジしてください。
– バトル全体の感想
両部門とも、全体的にレベルが高かったという印象でした。NEWBIE と、OPEN では差がありましたが、全てのダンサーの挑戦する姿勢に熱くなりました。小中学生の皆さんが、もうすでに自分のスタイルを持ってる人が多く、バトルに対する向き合い方もしっかりしていたことと、全員ではないですがアイソレを含めた体の使い方が上手で驚きました。
高校大学生の皆さんも同じジャンルであっても、各々スタイルが違うのが印象的でしたし、小中学生部門とは年齢も上がりスキルだけじゃない感情や雰囲気を上手くダンスに乗せれてる人がいて素晴らしかったです。それを含めてバトルの経験値も勝敗には大事になってきたのかなと思います。
– 印象に残ったダンサー / バトル等 (敬称略)
素晴らしいダンサーが沢山いましたが、その中でも特に印象に残ったのは Toa です。長身の彼のダウンは、シンプルに格好良いと思いました。難しいことはせず、しっかり音を聞きながら身体を乗せていて、どんな音でも彼のダンスを活かせるセンスがあるなと思います。
– 出場ダンサー等にメッセージ
出場してくれた皆さんありがとうございました。結果は出ましたが、ジャッジが変われば結果も必ず変わってくると思いますし、負けが悔しいのはもちろんですが…決して悪いことばかりではありません。経験の積み重ねがダンス人生において成長する力になるはずですので、結果だけでなく経験を大事にしてこれからも頑張ってください。
自分が楽しめばもっと人に伝わるダンスになってくると思うので、とにかく色々な音楽に触れて自分のスタイルを自分なりに追求して楽しんでください。偉そうなことを言いましたが、自分もまだまだこれからなのでお互い頑張っていきましょう。また現場で会えるのを楽しみにしております。
– バトル全体の感想
ダンスを全く拝見したことない方々ばかりでしたが、2部門共にレベルが高く、落ち着いて音に乗っている印象でした。上位へ上がるにつれ、気持ちが先走り、早取り気味なのが気になりました。内に秘める気持ちとダンスがマッチしたら最強だと改めて感じました。
– 印象に残ったダンサー / バトル等 (敬称略)
1部の方では、NANA は、THE BASIC でリズムキープ◎でした。RYUSEI は、小さい体でパワームーブ連発で見ていてめちゃくちゃワクワクさせてもらえました。Meari は、線で動く中、力強いムーブで自身のスタイルを確立する彼女を見れました。かっこよかったです。NANANE は、安定感と彼女らしいしなやかなムーブ、予想外のフロアでさすがでした。本当に中学生なのか何度も疑いました (笑) URARA は、自分の体の使い方を理解してるなと感じました。シンプルにカッコよかったです。SENA は、私が今まで見たことないムーブばかりで発想力の塊だなと思いました。そのクリエイティブさを貫いてほしいなと思います。
2部の方では、YUITO は、この日最多ムーブ数だったと思いますが、身体能力とバトルに対する気持ちの MAX が出ていて格好良かったです。KAZUMICHI は、クランプのボディコントロール中の時々抜ける感じが良かったです。一回戦目の2回目の Roki は、特に格好良かったです。立ちとフロアを滑らかに踊りこなしていて◎でした。2回戦目の YUTO a.k.a BUSTA は、喰らいました。体の重力のコントロールが上手でした。
– 出場ダンサー等にメッセージ
とにかく沢山練習して、沢山経験をして「私といえばこれや!」を確立していけるようにこれからも自分を信じて貫いていきましょう。私も頑張ります。ありがとうございました。
– バトル全体の感想
若い子達の挑戦するというポジティブな気持ちの踊りを感じることが多かったと思います。自分も頑張ろうと刺激を受けました。
– 印象に残ったダンサー / バトル等 (敬称略)
YUTO a.k.a BUSTA / Toa が、特に格好良かったなと印象に残っています。とても高校生には見えなかったです。
– 出場ダンサー等にメッセージ
今回、ジャッジさせていただきありがとうございました。みんなのダンスから様々なことを学んだ一日でした。今回の結果にとらわれることなく、自分自身のダンスをピュアに追求、楽しんでいってください。
■ 2月4日(土)『SLIDE TO SLIDE vol.1』開催!
中部地区で活動する学生ダンサーを対象にした、FAST TEMPO MUSIC 限定のダンスバトル『SLIDE TO SLIDE』の記念すべき初回が、名古屋市東区にある STUDIO ONEWAY NAGOYA にて開催!
■ 2月19日(日)『WHO GOT THE PROPS vol.12』開催!
毎回キャンセル待ちが発生するほどの熱い盛り上がりを見せている TwinTwiggz a.k.a Loopz が主催する、東海エリアを代表する 1on1 バトルイベントの第12弾が、2月19日(日) 名古屋市中区にある CLUB MAGO にて開催!