瑞希 (Dance Company JAZZcolle.) – INTERVIEW
2019年3月11日(日) 東海市芸術劇場にて開催される、ダンスエンターテインメント + 大人数制ダンスコンテスト『master works TOKAI』第六章。今回は特別企画として、東海地区を拠点に活躍する実力派コレオグラファーのインタビューを掲載!第二弾は『瑞希 (Dance Company JAZZcolle.)』が登場!
– よろしくお願いします。まずは、自己紹介をお願いします。
瑞希です。『Dance Company JAZZcolle.』に所属していて、ダンスのジャンルは JAZZ です。
– ダンサーとしては勿論ですが、コレオグラファー、イベントプロデューサーなど、多岐に渡りご活躍されていますが、よろしければダンスを始めたきっかけなどを教えてください。
小学校一年生から始めたクラシックバレエが最初ですね。母親の友達から「自分の子供と一緒にバレエ教室に通ってくれないか」と誘われたのがきっかけだそうです。
– そうなんですね。素晴らしい巡り合わせがきっかけでスタートした表現者としてのキャリアですが、現在ではどのような活動をされていますか?
Dance Company JAZZcolle. にて舞台制作をしたり、Dance Studio JAZZcolle. 運営兼インストラクターをしています。インストラクターとしては、東海地区にあるダンス・スタジオ Studio ZOO / PINEAPPLE STUDIO / DANCE SCHOOL FIVAなどでもレッスンを行なっています。そのほかの活動では、生徒をはじめとするキッズチームのプロデュースや、イベント, 舞台などへ出展する作品制作や振付を行なっています。
– 瑞希さんの作品は以前拝見させて頂きましたが、現在のようなコレオグラファー (振付師 / ダンス作品のプロデューサー) としての活動を始めたのは、何がきっかけだったのでしょうか?
最初は自分が所属するチームの作品を創るだけでしたが、後輩などから頼まれるようになって他者が表現する作品も創るようになっていきました。2014年頃からは、キッズチームもプロデュースするようになり本格的に「誰かの為の作品作り」に興味が沸き、仕事としての振付を積極的に請け負うようになりました。
– なるほど。瑞希さんが振付師としてそういった作品を制作する際に、大切にしていることや意識を置いてる点などはありますか?
そうですね。何点かあるのですが…まずは、自分だけで作らない、必ずプレイヤーと一緒に作り、プレイヤーに自分の作品だと意識を持って貰うようにしています。そして、プレイヤーの感覚・意見 (動きやすさ、表現したいこと) を優先基準にしています。更に各プレイヤーの武器を最大限活かすこと。ダンサーではないお客様にも伝わるかを基準とすること。伝えたいことを一つ明確に決めること。自分の拘りは大事にしながら、プライドは捨てること。これらに意識を置いています。
– それら拘りの詰まった自身の作品で、現在までに数々のステージに立たれてきたかと思いますが、思い出に残っているコンテストや出演したステージなどありますでしょうか?
そうですね。やはり 2017年の master works TOKAI で最優秀作品に輝けたことと、その後に行われた Legend Tokyo で全く結果が残せなかったことが大きな転機になりましたね。それまでは “短い期間で早く振付をする事” を求められ、自分の作品を見直す機会があまり無かったのですが… 2017年は一年を通して一つの舞台作品で沢山出演する機会を頂けて、今一度「何故作品を作りたいのか?何故みんなでやりたいのか?何故舞台という形なのか?結局誰に伝えたいのか?」など根本的な部分を見つめ直すことができました。その結果、現在の Dance Comapny JAZZcolle.という形に辿り着きました。
– そうなんですね。Dance Comapny JAZZcolle. 今後の活動も是非注目させて頂きたいと思います。もしよければ Dance Comapny JAZZcolle. での今後の活動展望などあれば教えてください。
今後も Dance Comapny JAZZcolle.で舞台を作り続けて、いつか沢山の方に JAZZ ダンスって素晴らしいなって思って頂けるようになりたいです。名古屋が JAZZ ダンスが好きな人で溢れて、それが日常にあるような…JAZZ ダンスの舞台を観に行く事が当たり前になるような、そんな風になれたら幸せです。
– 今後のご活躍も応援しています。まだまだお聞きしたいことは沢山ありますが、最後に当インタビュー企画の master works TOKAI への出場を考えている方や、これからコレオグラファーとしても活動してみたいというダンサーなどへメッセージをお願いします。
master works TOKAI の形式は、東海地区では他には無い特殊なコンテストになる為、少し敷居が高く感じるかもしれませんが、 “伝えたい” という気持ちがあれば、その欲求に素直に従って、是非チャレンジして頂きたいです。「自分の作品に出たい」と言ってくれる最高に頼れる仲間と、どこまでもどこまでも自分が納得するまで作品に向き合うこともできます。正直自分の未熟さや…至らなさ…だめなところにも直面してしまうので、落ちこむことも、大変だと思うこともあると思いますが、きっと仲間が助けてくれるから大丈夫です。責任を取るのは先導者であるコレオグラファーですが、コレオグラファーが全てを抱える必要は無いんだと思います。必ず master works TOKAI は頑張っただけ…気持ちを込めただけ…今後の自分に必ずプラスになるものが返ってきます。私は master warks TOKAI をきっかけに、なんとなく漠然と描いていた「コレオグラファーになりたい」という夢がとても明確になり、カンパニー設立という一歩を踏み出す事ができました。皆さんにも何かのきっかけになるのではないかと思いますので、是非興味がある方は恐れずにチャレンジして欲しいと思います。
[プロフィール]
・瑞希 (Dance Company JAZZcolle.)
小学一年生よりクラシックバレエでダンスの基礎を学び、さらに自由な表現を目指しスタイルを JAZZ へ転向。JAZZ やバレエをベースとした流れるような動き、女性らしいシルエットを特徴とし、感情表現で観客を引き込む作品作りを得意とする。近年では Dance Company JAZZcolle. にて舞台制作、チーム「おえろがんす」「しゃちほこレトロ倶楽部」としてのチーム活動を行う。さらに JAZZ collection、じゃずふぇすなど様々な JAZZ ダンスに特化したイベントを主催し、「紅」「こまるり」「てぃえんしぃ」などのキッズチームのプロデュースも積極的に行う。
[経歴]
・自主公演「糸」主催 (2018年11月)
・Dance Company JAZZcolle. 設立 (2018年)
・FINAL LEGEND TOKAI 「私の蝶々結び」出展 (2018年)
・IZUMI COMPANY名古屋予選 コレオ&一般部門 第3位 (2017年)
・master works TOKAI 第五章「蝶々結び」最優秀作品賞受賞 (2017年)
・ LEGEND TOKYO vol.7「私の蝶々結び」出展 (2017年)
・ JAZZY BATTLE SOLO (大阪) :準優勝 (2016年)
・ JAZZY BATTLE FINAL SOLO (大阪):BEST8 (2016年)
・master works TOKAI 第四章 優秀賞 「魔女の鉄槌」(佳代子そして瑞希ナンバー / 2016年)
・NAGOYA DANCE DELIGHT vol.4:特別賞 (2015年)
・JAZZY BATTLE 2on2 (大阪):準優勝 (2015年)
・JAZZ BANKS (奈良):出演 (2015年)
その他、多数受賞歴あり